【読書】辻村深月『太陽の坐る場所』

辻村深月 ├ 辻村深月

同窓会に人気女優になったキョウコをよびたい!
クラスメイトたちがあの手この手で誘いをかけるが…

辻村深月さんの『太陽の坐る場所』を読みました。

あらすじ

東京から電車で2時間ほどの場所にあるF県の高校を卒業したクラスメイトたちの話題の中心は、人気女優となったキョウコのこと。
毎年開催しているクラス会に、10年間欠席し続けているキョウコをなんとか呼び寄せようと画策する者たちが、次々と連絡を絶っていく。

感想

5人の元クラスメイトによって、順に語られていく形式を取っているのですが、10年目のクラス会にはじまり、いかにキョウコをクラス会に呼ぼうかという話と、高校生の時の出来事の回想が中心。
下手をするとつまんないと思ってしまうところですが、そこをしっかり読ませてくれるのが、辻村深月さんの筆力。

話が一変するのが、4人目の語り手である島津謙太の時。
え、何て? マジで? 確かに不自然な記述はあったけど… これまでの部分を読み直したい!
もうパニック。
これまでの印象が180度変わってしまうんですよね。
見事にやられてしまったなぁという印象でした。

コメント

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