濱嘉之さんの『院内刑事 シャドウ・ペイシェンツ』を読みました。
あらすじ
川崎殿町病院を、華春花が受診したが、看護師が知る花春花とは別人だという。
リスクマネジメント担当顧問として川崎殿町病院に勤める廣瀬知剛は、裏に大きな事件が隠れていることを疑って、古巣の警察に情報を提供する。
一方、新型コロナウイルスに感染した妊婦の受け入れ要請が入る。
女性はモデルであるため、身体に傷が残らない自然分娩を望むが、新型コロナウイルスの感染拡大防止、本人の体調を鑑みて、病院側は帝王切開を勧める。
感想
「院内刑事シリーズ」の第5弾です。
発行は2021年7月なので、まだコロナ禍の真っ最中。
今回も冒頭から”濱節”が炸裂していますが、コロナ禍の真っ直中でこれだけ見通していた人がいたんだなと、勉強になる部分や、そこはちょっと違うのでは?と思う部分など…
ただ、コロナ禍の最中に、これだけのことを書ける勇気は私にはないなぁと思いました(まぁ、書く場所もないんだけど…)。
濱嘉之さんの経歴上、どうしても公安事件、暴力団、マフィア、半グレ…といったところがメインになってしまうのですが、病院を舞台にしているところがマンネリ化を防いでいるのかなと感じます。
しかも、ただ病院を舞台にするだけでなく、しっかりと関連知識を頭に入れておられるところが凄いところ。
次はコロナ禍が明けてから(第5類に移行してから)の振り返りが読みたくなってしまいます。
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