【読書】濱嘉之『警視庁公安部・青山望 一網打尽』

濱嘉之 警視庁公安部・青山望シリーズ ├ 濱嘉之

濱嘉之さんの『警視庁公安部・青山望 一網打尽』を読みました。

あらすじ 

文子と入籍した青山望は、京都旅行の最中、祇園祭見物中に銃撃事件に出くわした。
コリアンマフィアとチャイニーズマフィアの抗争と見られたが、その背後には北朝鮮も含めたサイバー犯罪の影があった。
半グレ集団や芸能ヤクザなど、広く根を張る問題に、青山ら同期カルテットが挑む。

感想

「警視庁公安部・青山望シリーズ」の第10弾です。

『一網打尽』このシリーズにぴったりなタイトルではないでしょうか。
ただ、タイトルから想像するほど圧巻の逮捕劇を見られなかったのが気になったのですが、これは私が『水戸黄門』や『大岡越前』などの時代劇を見過ぎなだけでしょうか。
警察関係者からすると、画期的な逮捕劇だったのかも知れませんが、その凄さがいまいち伝わってこなかったのが、少々残念でした。

公安のイメージを一変させてくれた濱嘉之さんですが、そろそろそのリアル感に感覚が麻痺してきたのかも。
ここ数作、同期カルテットの面々が、公私ともに安定してきたのも、一因にあるんじゃないかなぁと思っているのですが…
そろそろ、頭が新たな刺激を求めている気がします。

文子と入籍し、2人で京都旅行に訪れたところからはじまるこの作品ですが、最後には2人の披露宴の様子が。
これだけ派手に活躍している人物ですと、無事に披露宴が終わるのか?と、いろいろ心配してしまうのですが、これいかに?

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