今野敏さんの『ST 警視庁科学特捜班 エピソード1』を読みました。
あらすじ
都内のマンションの1室で、中国人女性の遺体が発見された。
被害者には性的暴行のあとがあり、全身に無数の刺創、切創が残されていた。
警視庁に新たに設けられたST――科学特捜班――の面々は、さっそく事件に取りかかる。
しかし、5日後、神社の境内で新たに中国人女性の遺体が発見される。
この女性も性的暴行を受けていたが、精液の血液型は1人目の女性とは異なる型だった。
感想
濱嘉之さんの『警視庁公安部・青山望 完全黙秘』は、読みはじめてすぐに面白いと感じましたが、この作品は、読みはじめてすぐに感じる「外れ」の予感…
まず、殺人現場に臨場するときの服装がありえない。
胸が大きく開いた服に超ミニのスカートや、作務衣など。
そんな服装で鑑識作業にあたるなんて、まずありえない。
また、人並み外れた聴覚や視覚の持ち主、武道の達人など、科学特捜班なの?って言いたくなるようなキャラクター設定。
なんでもかんでも、キャラを立たせれば良いってもんじゃないんだよ!って言いたくなっちゃいます。
また、その科学特捜班をまとめる百合根警部が無知すぎる。
いくらキャリアという設定だからといって、現場のことを知らなさすぎ。
キャリアをなめているでしょうと言いたくなる。
結局、科学捜査のスペシャリストとして活動したのは、プロファイラーの青山翔だけだったような気がします。
ストーリーとしては面白いと思うのですが、タイトルとの乖離があって、負のイメージが強かったかな。
こういう設定なんだと思えば、面白おかしく読めるのかも知れませんが…
次を読むかどうかは、しばらく考えたいと思います。
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