【読書】伊坂幸太郎『AX』

伊坂幸太郎さんの『AX』を読みました。

あらすじ

文房具メーカーで働く三宅には、殺し屋〈兜〉という裏の顔があった。
妻には頭が上がらない三宅だが、殺し屋としての腕はピカイチ。
仲介人を通じて依頼される殺しを請け負ってきたが、この仕事を辞めたいと考えはじめる。

『グラスホッパー』、『マリアビートル』に続く「殺し屋シリーズ」の第3弾です。
『グラスホッパー』は、複数の殺し屋たちが一ヶ所に集まってくる話。『マリアビートル』は、複数の殺し屋たちが同じ列車に乗り合わせ、ドタバタコメディーっぽく不測の事態に遭う話でしたが、この作品はほぼ兜1人の物語になっています。

職業としての殺し屋がいるのであれば、こんな風なやりとりをしているんだろうなぁと、想像をかき立てられる一方、こんなにたくさんの殺し屋がいたら、物騒でかなわないと思えてきます（そもそも、需要と供給のバランスがとれないんじゃないかと…）。

最後の仕掛けは読めたと思ったのですが、残念ながら外れでした。
でも、良い方向に外れたかな。
そう言えば、そんな伏線もあったなぁと、納得の結末でした。

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