宮部みゆきさんの『スナーク狩り』を読みました。
あらすじ
関沼慶子は、以前ひも同然の関係だった国分慎介の結婚披露宴に、競技射撃のために所持している散弾銃を持って乱入することを計画する。
しかし、披露宴会場に乱入しようとした瞬間、中から出てきた慎介の妹・範子の顔を見て、計画を思いとどまる。
一方、釣具店に勤める織口邦男は、関沼慶子が所有する散弾銃を強奪し、復讐を遂げるために金沢を目指す。
感想
ノンストップ・サスペンスとは、こういう作品のことを言うのかな?と思いました。
日本では一般的とは言えない銃を巡る攻防。
そして、自らの正義を貫こうとするための攻防…
最後までどう転ぶかわからないという意味でも、常にハラハラ、ドキドキが止まらない、非常に面白い作品でした。
はじめは、ちょっとじらされている感じがして、ついつい「早く引き金を引けよ」と思ってしまったりするのですが、最後には引き金を引く1回1回が大きな意味を持ってきます。
最後の場面、誰が何をしたかがちょっとわかりにくいなと感じる部分もありましたが、じっくりと読めば問題ないと思います。
(ついつい、早く次を読みたくなってしまうのですが…)
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