森博嗣さんの『スカイ・クロラ』を読みました。
戦闘機乗りのカンナミ・ユーヒチは、新しい基地に転属になった。
この基地に所属する戦闘機乗りは、カンナミを含めて4人。
上司にあたる草薙水素も、かつては戦闘機乗りだったらしい。
カンナミは仲間たちとともに偵察や敵機との戦闘にあたるが、カンナミたち「キルドレ」には、大きな秘密があった。
この作品を読んではじめに思ったのは、「よくわからないけど、引き込まれる作品」ということでした。
どこの世界の物語なのか?、いつの時代の物語なのか?という疑問が常に頭の中を駆け巡ります。
登場人物の名前には、一応漢字が当てられていますが、珍しい名前というよりは、カタカナにあとから漢字を当てたようにも見えます。
また、時代は近未来的でもあるのですが、戦闘機やその装備を見ていると、何十年も前の話にも思えてきます。
例えて言うならば、映画『紅の豚』の世界観に似ているでしょうか。
これらの疑問は、最後に明かされることになりますが、深い話のような、やっぱりよくわからない話のような…という戸惑いとともに読了することになりました。
面白いけど、やっぱりよくわからない。そんな不思議な作品でした。
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