【私の好きな本】『グリーンマイル』

スティーブン・キング ▼著者 海外

“私の好きな本”第2弾はスティーヴン・キングの『グリーンマイル』です。私が1番好きな本は以前紹介した『だれも知らない小さな国』ですが、「お勧めの本は?」と聞かれると、スティーヴン キングの『グリーンマイル』をお勧めするかと思います(『だれも知らない小さな国』は児童文学なので、万人向けではないかな?と)。
この作品は1996年に発表され、1999年にはトム・ハンクス主演で映画化されています。が、小説の方が断然面白い!と思ってしまうのは根っからの馬鹿だからでしょうか。もちろん、あの”超常現象”をどう映像化するのかといったところには非常に興味をそそられましたし、自分の好きな作品を映像として見ることは楽しかったですが、映画では上映時間の都合や制作側の狙いにより省略されたり、変更されたりした部分もありましたので、どちらを選ぶかと言われるとやっぱり小説の方を選んでしまいます。
私のおすすめは小説を読んでから映画という順番ですが、これは好みの問題かもしれませんね。

物語の舞台は大恐慌時代の1932年アメリカ、とある刑務所の死刑囚監房となっています。タイトルの『グリーン・マイル』とは、この刑務所で死刑囚が電気椅子に辿り着くまでに歩く通路の床の色が緑だったことに由来しています。
ここに双子の少女を強姦殺人した罪で大男ジョン・コーフィが送られてきたことがすべての始まりとなります。看守のポールは、このコーフィが体格に似合わず、気の小さな男であるだけでなく、不思議な力を持っていることに気づきます。コーフィはこの力で…
と、この辺りにしておきましょうか。あとは読んでのお楽しみということで。

この物語は第1部から第6部に分かれているのですが、これらを1ヶ月に1つずつ発行したことでも話題になったそうです。日本では、このような刊行のしかたは珍しくないと思いますが、欧米ではあまり例の無いことだそうです。
このように、”慣れない”刊行のしかたでしたが、さすがはスティーヴン・キング。絶妙のところで”次へ続く”となります。この切り方が本当に絶妙なので、一気に読むよりも、1部、1部の間隔を空けて読んだ方が楽しめると思います。ただ…、6巻に分かれた新潮文庫のラインナップにもうこの名前は無いんですよね…。
調べたところ、現在は小学館文庫から(上)、(下)2巻に分かれた状態で発行されているようです。

興味を持っていただけたようであれば、ぜひ1度手に取ってみてください。6巻に分かれている新潮文庫で読まれたい方は、中古書店をあたっていただければまだ比較的簡単に入手できるのではないかと思います。
以上、私の1番のおすすめの本でした!

コメント

タイトルとURLをコピーしました