Iターン

└ 米澤穂信

【読書】米澤穂信『Iの悲劇』

南はかま市の職員・万願寺邦和は、無人となった旧簑石村に市街から定住者を募る市長直轄のIターン推進プロジェクトを担当する甦り課に転属になった。意外にも結構な数の移住希望者の応募があり、その中から選ばれた十数組が実際に簑石に移住してきたが、移住者からは様々な要望、苦情が甦り課に寄せられる。万願寺と同僚の観山遊香はこまめに簑石に足を運び、献身的に移住者をサポートするが、1人、また1人と移住者たちは簑石を去って行く。