麻薬

└ 中山七里

【読書】中山七里『ヒートアップ』

人間の破壊衝動と攻撃本能を呼び起こし、どんな臆病者も人間兵器に変えてしまう悪魔のクスリ〈ヒート〉。開発した製薬会社の国内研究所は消滅したものの、市場では若年者向けに流通が続いていた。厚労省麻薬取締官の七尾究一郎は、広域暴力団宏龍会のナンバー3・山崎岳海と手を組んで、〈ヒート〉の撲滅を目指す。しかし、〈ヒート〉の売人・仙堂寛人が隠れ家で殺害され、現場からは七尾の指紋が残された凶器が発見される。