読了

├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『花嫁は三度ベルを鳴らす』

片瀬靖代は、夫・耕一と共に東ヨーロッパ旅行で訪れた、ルーマニアのトランシルバニアの山間にある村で、病に倒れた。夫と、妹の諸岡早紀らが見守る中、靖代が収められた棺は墓地に埋葬された。棺には墓標につけられたベルに繋がる紐がつけられていて、万が一死者が目覚めた時には、ベルを鳴らして知らせるのだという。
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【読書】赤川次郎『マドモアゼル、月光に消ゆ』

南条麗子とケンの娘・幸子の小学校の修学旅行の行き先を、父母会長である麗子が決めることになった。いつもなら、軽井沢や箱根に行くのだが、麗子の母・華代の思惑で、今年は「ドイツ旅行一週間」になってしまった。しかも、華代が主たる父兄のもとに「ドイツ行きに反対のお宅があるんですって!」と電話をかけまくったものだから、父母会では満場一致で採択されることに…こうして決行されたドイツへの修学旅行には、幸子の付き添いとして、麗子、ケン、華代、麗子の双子の妹・美知、美知の部下・大岡、お手伝いの春子。つまり、仕事で忙しい華代の夫以外の南条家の人々全員が、参加することになったのである。
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【読書】赤川次郎『モンスターの花嫁』

山の上の住宅地に住む並木教授のもとに、レポートを提出に行った塚川亜由美と神田聡子の2人だったが、並木教授の孫娘ルイが行方不明になってしまった。亜由美の愛犬ドン・ファンが、警察犬顔負けの活躍を見せて(亜由美に「可愛い女の子」と吹き込まれたためだが…)ルイを発見したときには、殴る蹴るの暴行を受けて気を失っていた。ルイに暴行した犯人として、住民たちの間では、近所に住む無口で近所づきあいをしない男性唐山の名前が挙がり、次第に私刑に繋がっていく。
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【読書】赤川次郎『いもうと』

高校2年生の北尾実加は、冷たい雨の中、母・治子が入院する病院に呼び出された。治子が病院を抜け出してしまったというのだ。病院の周りを探しに出た実加は、公園のベンチの上で凍えている治子を発見するが、心臓が弱っていた治子は帰らぬ人になってしまう。治子が病院を抜け出す直前、札幌に単身赴任している夫・雄一から、「浮気相手の内田祐子との間に子供ができた」と電話で告げられていた。これに猛反発した実加は、父に頼って生きていくことを辞め、高校卒業後に就職することを決める。
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【読書】赤川次郎『ふたり』

北尾千津子と実加は、同じ私立の女子校の高等部と中等部に通う姉妹。いつものように、一緒に家を出たふたりだったが、千津子が忘れ物を取りに帰ろうとしたところ、事故に巻き込まれて死んでしまう。姉の死から立ち直りかけた実加は、学校帰りにピアノの先生の家に向かうが、途中の道で男に襲われる。その時、頭の中で千津子の声がし、石が落ちている場所を教える。以来、実加は頭の中の千津子と会話をしながら、大小様々な問題に向き合っていく。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『泥棒たちのレッドカーペット』

上田ルミは、夜逃げ同然に故郷を捨て、東京へ出てきた。スカウトから声がかかるのを期待して、東京の街を歩くが、そこに修学旅行生を乗せたバスが到着し、昔の友人・結城寿子と再会する。一緒にお茶をしたルミと寿子だったが、皮肉にもスカウトが目を留めたのは、寿子の方だった。一方、ルミは建設会社が大臣に取り入るための道具として、垣山大臣の元へ送り込まれる。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『キネマの天使 メロドラマの日』

映画監督の正木悠介は、スクリプターの東風亜矢子と共に、次回作の出資者を探していた。そんな正木は、偶然高校の同級生本間ルミと遭遇。ルミは夫から継いだ会社を大きくし、そのトップに立っていた。今回の正木の新作も、ルミが制作費を全額出してくれると言う。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『泥棒は片道切符で』

部下の道田が風邪のため、中原刑事と行動を共にしていた今野真弓。コンビニエンスストアの様子がおかしいことに気づいた中原が車を止めて中を確認すると、そこには強盗の姿が!慎重に中の様子を伺う中原と真弓だったが、異変に気づいた警ら中の巡査がコンビニの中に飛び込んで、射殺に銃殺されてしまう。巡査を応援するために後から続いてコンビニに入り込んだ2人だったが、中原は額を打ち抜かれて即死。真弓も眉間を銃弾がかすって気絶してしまう。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『純情可憐殺人事件』

歯科医の日高茂生が自宅で包丁で刺され殺害された。妻の美保は自分が夫を殺害したと自白しているのだが、警視庁の名物警部・大貫は「この女は、犯人じゃない」と言う!
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『幽霊湖畔』

警視庁捜査一課の警部・宇野恭一と恋人で女子大生の永井夕子は、湖畔のホテルで夏休みを過ごしていた。すると、ある朝、ボート小屋でアルバイトをしている大島和也がナイフを腹に刺した状態で浮かんでいるのが見つかった。そこに宇野の部下の原田がやって来て、湖の真ん中に盗品の宝石が眠っていると言う。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『三姉妹探偵団5 復讐篇』

父親が出張で留守の佐々本家に、ナイフを持った女・小西清子が押し入ります。清子が言うには、佐々本家の次女・夕里子に息子・栄一を殺害されたらしい。栄一は、大富豪の令嬢・吉沢早苗の誕生日パーティーが行われた日、ナイフで刺殺されていた。清子の誤解は解けたものの、事件の謎を探るために、佐々本家の長女・綾子を早苗が通う学校に実習生として送り込む。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『七番目の花嫁』

塚川亜由美はひょんなことから前川伸之、広田佐千子のカップルと知り合う。しかし、前川は死別1回、離別3回の現代版「青ひげ」だった。前川と離別した3人の女性は〈前妻連盟〉を結成していたが、その中のひとり、前川房江がウェディングドレスのショーで殺害される。
├ 東川篤哉

【読書】東川篤哉『野球が好きすぎて』

東京近郊で、プロ野球選手のサインが入ったレプリカユニフォームを着たファンが、ナイフで脅され、ユニフォームを奪われるという事件が連続して発生。そのニュースを見た男が、知り合いのカープファンの男性を、一連の事件の1つに見せかけて殺害することを計画する。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『さすらい』

時の総理大臣・大芝の意を受けた「国を愛する心を描いた小説」の執筆を断り、日本を逃れた作家の三宅邦人は、北欧にある名も無き国の小さな町で暮らしていた。ある日、漁船が難破し、町の漁師が死んだ。行方不明になっていたその漁師を、偶然発見したのが三宅だったのだが、その知らせが日本に入るまでの間に、「三宅邦人が水死体を発見した」という文句が「三宅邦人が水死体で発見された」と変わってしまっていた。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『プロメテウスの乙女』

19XX年、急激に右傾化の進んだ日本で、3人の女性が体内に爆弾を埋め込む手術を受ける。ターゲットは滝首相。その手術を受けた女性のひとり、二宮久仁子は、首相の肝いりで結成された組織「プロメテウスの処女(おとめ)」の隊員になる。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『赤いこうもり傘』

高校生でT学園のオーケストラのコンサート・マスターを務める島中瞳は、帰宅途中の電車の中で、ヤクザ2人が女性に絡んでいるところに出くわす。勇気を持った若者が止めに入るが、逆にやられてしまう。それを見た瞳は、つかつかと2人のヤクザに歩み寄ると、手にしていた赤いこうもり傘で2人をやっつけてしまう。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『雪に消えた悪魔』

矢吹由利子たち花園学園の2年生は、修学旅行で同じ学園の上村真由実の父が経営する北海道のスキーリゾートへ。しかし、空港に向かうバスに、正面から真っ黒な革のスーツに身を包んだ女性が操る大型バイクが突っ込んできた。なんとか一命を取り留めた由利子たちは、弘野香子が手配したチャーター機で北海道へ向かうが、スキー場には黒いスキーウェアを着た女性が出没する。上村家の周囲で起きた出来事を密告してくる謎の黒いスキーウェアの女だったが、使用していないゴンドラの中で死体で発見される。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『プリンセスはご・入・学』

大富豪の南条家の令嬢で世間知らずの麗子と、元・不良のケンの間に生まれた娘・サッちゃんがついに小学校に入学する日がやってきた。入学式の日の午後、南条家で行われた入学祝いのパーティーで、サッちゃんは「ね、私の夫を殺してくれない?」という言葉で始まる男女の会話を聞いてしまった。その日の夜、パーティーに参加した杉本ユリの母・由紀子から「家に帰ったら、夫が殺されていた」と南条家に電話があった。さらに、サッちゃんが通う四ツ葉学園をのっとる計画まで持ち上がって…
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『悪夢に架ける橋』

主婦の仲田浩枝は、時々おかしな夢を見る。沼の上に延びた白い通路を歩いて行くと、事件現場へ辿り着くのだ。浩枝は、それを同級生で刑事をやっている片岡へ、匿名で情報提供するのだ。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『本日は泥棒日和』

夫・淳一は泥棒、妻・真弓は刑事という今野家に、少女が忍び込んできた。なんと、玄関の鍵を開けて入ってきたのだという。2日後、今野家の近所で銃声が鳴り響いた。道路に立っていたのは先日の少女・高木浩子で、忍び込んだ家で人に見つかり、家主で元暴力団組長の水町和也ともみあったすえに、散弾銃を発射してしまったのだという。しかし、浩子の手からは硝煙反応が出なかった。今野家に忍び込んできた時に補導しておけば良かったと悔やむ今野夫妻だが…
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【読書】赤川次郎『涙のような雨が降る』

ケンカで相手を怪我させて、少年院に入ったことのある少女・尾崎由美は、大金持ちの実業家・風祭信代の孫・中川歩美として、風祭家で生活を送ることになる。風祭家の周囲には、風祭家のスキャンダルを狙うフリーライターの栗山愛子や、信代の遺産を狙い、歩美を風祭家に送り込んだ親戚たちの姿が…学校では、演劇部のヒロインが、教師と駆け落ちしてしまうなど、由美の周りで、様々な人の思惑が交錯する。それらを仲裁していくことで、ひっそりと生きていくはずだった由美は、周囲から一目を置かれる存在になってしまう。
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【読書】赤川次郎『人畜無害殺人事件』

河村昭一が娘のベッドの中で裸で殺害された。河村は1年前に体を壊して入院。仕事を辞めていたが、良き夫、良き父親以外の何ものでもない人畜無害な人物だった。被害者と妻の順子の周辺をあたっていた、警視庁捜査一課の名物警部・大貫は、河村に「女の影」を発見する。「早く会いに来てね、パパ。圭子より」と書かれた手紙を見つけたのだ。しかし、「圭子」が待っていたのは幼稚園だった…
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【読書】赤川次郎『幽霊心理学』

警視庁捜査一課の警部・宇野と、自称名探偵の永井夕子がレストランで食事をしていると、同じ店内で、一家殺害事件の容疑者として手配中の男・南田が食事をしているのを発見した。周囲を固め、店を出たところで取り押さえる算段が整ったが、南田に気づかれてしまい、人質を取られてしまった。逃走車輌の運転役として宇野が選ばれ、夕子を加えた4人は犯人の逃走劇に付き合うことになる。しかし、道案内をしたのは人質に取られている女性・宮永民子だった。
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【読書】赤川次郎『三姉妹探偵団4 怪奇篇』

正月の買い出しに来た三姉妹。うまいことタクシーを拾えたと思ったら、長女・綾子が、先ほど会った少年から「オレンジ色のタクシーには乗るな」と言われたことを思いだす。結局タクシーを乗り逃がした三姉妹だが、30分待ってようやくつかまえたタクシーで移動中、先ほどのオレンジ色のタクシーが、トラックに突っ込んで大破しているのを目撃する。