読了

├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『とっておきの幽霊 怪異名所巡り7』

〈幽霊と話のできるバスガイド〉町田藍のところに、「うちにぁ幽霊が出る」と、ツアーの売り込みがあった。話しを持ってきた松原周一の妹・真紀は、10年前に亡くなったが、今でも毎晩現れるという。真紀が俳優の佐久間伸のファンだということを聞きつけたテレビ局が、真紀と佐久間の対面を生放送すると言い出した。当然、藍が勤める〈すずめバス〉も、常連客に声をかけ、ツアーを決行することになるが…
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『上役のない月曜日』

都内にオフィスを構えるM文具。とある月曜日、社長の水上、営業の猪谷課長、経理の大森課長、配送の竹本課長、庶務の三橋課長、みーんな揃って休みを取ってしまった。そんな日に限って、得意先の小学校からクレームがついたり、婦人団体から抗議を受けたり…おまけに、爆弾まで仕掛けられてしまう。管理職が揃っていない1日を、無事に乗り越えることはできるのか?
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『マザコン刑事の逮捕状』

警視庁きっての切れ者で、イケメンの(でも、残念なことにマザコンの)大谷警部が見合いをすることになった。見合い相手の杉山涼子は、レストランのウエイトレスをして、病に伏せている父を支えていた。今回の見合いも、叔母の嫌がらせなのだという。一方、大谷の部下で恋人の香月弓江は、悔しさを隠しきれないでいたが、偶然涼子を監禁しようとしている男たちの話を聞いてしまう。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『恋する絵画 怪異名所巡り6』

子育てが一段落して、カルチャーセンターの絵画教室に通う辻井芳子は、展覧会を見に行った美術館で、1枚の若い男の肖像画に目を引かれた。自宅に帰った芳子が寝室へ入ると、壁には先ほど美術館で見た肖像画がかかっていた。テレビで肖像画の盗難事件を報じるニュースを見た芳子は、娘の敦子とともに肖像画を公園に置いてきたが、自宅に帰るとまたしても寝室の壁に肖像画がかかっていた。敦子の友人の遠藤真由美から相談を受けた、〈幽霊と話せるバスガイド〉町田藍は、肖像画に危険なものを感じる。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『吸血鬼はお年ごろ 吸血鬼株式会社』

吸血鬼の血を引く少女・神代エリカが、友人の大月千代子、橋口みどりの3人が休日の新宿を歩いていると、強盗に遭遇した。しかし、強盗団が狙ったのは、現金輸送車ではなく献血車だった。一方、あまり評判の良くない実業家・西野大造が5年近い入院の末死亡したが、西野の死体が病室のベッドから消えてしまう。西野の孫娘・かおるが後輩だったことから、エリカは西野の死体が消えた事件の捜査を依頼されてしまう。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『虚像の道化師』

『週刊トライ』の記者・里山奈美は、最近信者数を増やしている宗教法人「クアイの会」の総本山を取材することに成功した。幹部会議に同席することに成功したのだが、席上、教祖の連崎至光が「心の中で我々を裏切っているものがいる」と、第5部長の中上正和を名指しした。連崎が心を浄化するといって中上に念を送ると、中上は5階の窓から飛び降りてしまった。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『こちら、団地探偵局』

結婚して2年の木村政子は、偶然、同じ団地内に住む高校、大学時代の親友・西沢並子と再会した。近況を報告しあった2人だが、並子は実費+3000円という費用で、私立探偵をしていた。政子はさっそく、兼ねてから気になっていた柏田夫妻について調査を依頼する。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『秘密への跳躍 怪異名所巡り5』

売れない芸人・小太郎は、山間の渓谷からバンジージャンプをすることになった。意を決して、橋の下に流れ込んできた霧の中にジャンプすると、小太郎の目の前にアパートの部屋が浮かび上がった。それは、妻の文乃が師匠の武川と抱き合うところだった。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『あなたも殺人犯になれる!』

少女漫画家を目指す高校生・岡本聡美は、〈あなたも漫画家になれる!〉とうたう2週間泊まり込みの研修コースに参加することになった。しかし、ロッジがある箱根山中に着く頃には、台風の影響で川は激流になっていた。そして、夜が明ける頃には、ロッジに続く1本だけの道路に架かる橋が流されてしまう。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『天使に涙とほほえみを』

ひとり暮らしのお年寄り・高木小夜子は、夜中に愛犬のベスがひとりで外に出ているのに気がついた。国道に立つベスはそのままトラックに轢かれてしまったが、小夜子にはベスが自ら死を選んだように見えた。そのベスを轢いたトラックに乗せてもらっていたのが、天国から研修にやってきた天使のマリと、地獄から成績不良で叩き出され犬に姿を変えたポチ。小夜子が自らも死を選んだことに気づいた2人は、なんとか小夜子を助け出す。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『吸血鬼はお年ごろ』

吸血鬼と人間のハーフ、神代エリカが通う高校のテニス部が夏休みの合宿を行ったところ、1人を残して皆殺しにされてしまった。殺害された生徒たちの首は食いちぎられたように裂けていたが、毛布をきちんと掛けられていたことから、人間による犯行と判断された。娘のエリカから事件のあらましを聞いた吸血鬼のフォン・クロロックは、自分に近い血筋の生き物の仕業かもしれないと考え、滝の裏の洞窟にある住処を出て、独自の捜査をはじめる。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『仮面山荘殺人事件』

樫間高之は結婚式の1週間前、婚約者の森崎朋美を事故で失った。朋美の事故から3ヶ月後、高之は朋美の父・伸彦に誘われ、森崎家の別荘を訪れた。別荘には、朋美の従妹・篠雪絵や伸彦の秘書・下条玲子ら8人が招待されていた。しかし、その晩、近くの銀行に押し入ったジンとタグが別荘に押し入り、客たちは監禁されてしまった。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『マザコン刑事の探偵学』

浦田雅志は70になろうかという大学教授。その秘書を務める山本秀子は、ある朝出がけに用事が入り、出勤が遅れた。秀子が教授室に入ると、浦田は眠るようにして死んでいた。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『目ざめれば、真夜中』

大手電機メーカーのサービスセンターで働く矢田部真美は、人質を取って立てこもった高校の同級生・白木和也から交渉役として呼び出される。白木は組織犯罪に関わって殺人の濡れ衣を着せられたため、人質役になっている婚約者の広田悠子のことを頼むと言って、突入してきた警官隊に銃殺された。事件のあと、取材を受けたのがニュース番組のリポーター・宮坂初枝だった。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『花嫁、街道を行く』

塚川亜由美は、偶然町で出会った女子大生・加東なつきに担がれて、探偵事務所を開くことに。そこに相談を持ち込んできた高屋秀輝の父・恭一は大学病院の外科の教授。その恭一の恋人である南久美子が行方不明になったという。さらに、久美子の義兄・元木周治はデパートで殺害されたが、その現場に亜由美が居合わせていた。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『哀しみの終着駅 怪異名所巡り3』

安井一は、交際相手の清原妙子から別れ話を切り出された。予定していた旅行をキャンセルし、近くの駅までタクシーに乗せてもらったところ、着いたのは「しゅうちゃく駅」だった。プラットホームで話をしていた2人だったが、列車が近づいてくると、急に安井が「君を誰にも渡さない」と、妙子の首を絞め、殺害してしまった。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『不思議の国の吸血鬼』

神代エリカと友人の大月千代子、橋口みどりの3人は、父親で吸血鬼のフォン・クロロックの会社でアルバイトをした帰りに立ち寄ったレストランで、自動車事故を目撃した。急いで駆け寄った4人は、運転していた女性から「明日の朝までに届けて欲しい」と、小さな包みを受け取る。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『帰るには遠すぎて』

柳沢将夫は、単身赴任先から8年ぶりに我が家に帰ることに。バスや列車の乗り継ぎが悪く、国内だというのに東京の自宅まで2時間もかかるという僻地。バスで駅まで出るところまでは順調だったものの、列車に乗ろうとすると、まず、喫茶店を経営する野上宗和の妻・早苗が「夫の暴力に耐えられなくなった」と言って、東京まで着いてくると言い出した。さらに、走りはじめた列車には、柳沢のために編んだセーターを手渡そうと、高校1年生の泉佐知子が乗り込んでいた。佐知子も、これが東京に出る最後のチャンスと、東京まで着いていくのだと言う。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『スパイ失業』

東ヨーロッパにあった小さな国・ポメラニア共和国が、財政破綻して消滅した。ポメラニア出身の伊原ユリは、国際会議で通訳として働く傍ら、そこで耳にした情報をポメラニアの大使・アルブレヒトに伝える「スパイ」をしていた。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『晩夏』

61歳の沢柳将司はひと夏を大きな山小屋のようなロッジで過ごしていた。TVドラマの撮影のため、2週間ロッジに泊まっていたクルーたちは東京に引き揚げ、タレントの佐田マモルだけが夏休みを過ごすためにロッジに残っていた。そのマモルとロッジの従業員である仁美が恋に落ちたのだが、岡野仁美の父親がロッジの女主人・尾田克代の亡くなった夫で、母親は元秘書という複雑な家庭環境で生まれ育った女性だった。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『嘘をもうひとつだけ』

弓削バレエ団の事務局で働く早川弘子がマンションの7階の自室バルコニーから転落死した。弘子は1年前までダンサーとして登録されていて、地元にバレエ教室を造る計画を立てていた。5日後、ゲネプロ中、弓削バレエ団の事務局長・寺西美千代を加賀刑事が訪ねて来て、事情聴取の続きをはじめた。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『マザコン刑事の事件簿』

24歳の女性刑事・香月弓江は、警視庁捜査一課に配属され、30代半ばのスマートで二枚目の大谷警部と組むことになった。この大谷警部には1つ欠点があって、極度のマザコン。「ママ」が現場まで手作り弁当をもってきて、食べるのを確認して帰るだけでなく、「息子に近づく女」ということで、弓江に対しても険悪ムード…
├ アガサ・クリスティー

【読書】アガサ・クリスティー『鏡は横にひび割れて』

ミス・マープルが住む、セント・メアリ・ミード村にも新興住宅地ができた。次に殺人事件が起きるとしたら、新興住宅地の中でだろうと話をしていたら、村にあった館に引っ越してきたアメリカの有名女優、マリーナ・グレッグ、ジェースン・ラッド夫婦の引越祝いのパーティーで、ヘザー・バドコックが毒殺されてしまう。事件の直前、ヘザー・に誰かがぶつかって、手にしていた飲み物がこぼれてしまい、代わりにマリーナがまだ口をつけていない自分の飲み物を手渡していた。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『悲劇のヒロイン』

社長令嬢の辻希世美は、父・浩之介が経営する会社が倒産し、一家が路頭に迷う羽目に…しかも、幸之助は会社の後始末もせずに、恋人と駆け落ち。母は心労から精神をやられ、入院先の病院で自殺。さらに、妹の秋子が頭痛を訴えたため、病院で検査を受けると脳腫瘍が見つかった。着替えを取りに家に帰ると、弟の宗一郎がヤクザの手下を刺し殺していた…