読了

├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『霧の夜にご用心』

切り裂きジャックに憧れる平田正也は、黒ずくめの衣装を用意し、ナイフを砥ぎながら、犯行にうってつけな霧の夜を待ちわびていた。そして訪れた霧の夜、平田は会社の顧問会議で醜態をさらした桜田に標的を絞る。桜田との距離を詰めようとしたその時、闇の中から現れた女性に誘われ、桜田は路地の中へ…女が立ち去ったあと、路地を覗き込むと、桜田が殺害されていた。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『晴れ、ときどき殺人』

北里財閥の当主浪子が、19歳の一人娘・加奈子を残して亡くなった。今の机の上には加奈子宛の手紙が残されており、「若い頃、人を殺したことがある」と書かれていた。若い女性が暴行され殺害された事件の犯人をたまたま見かけたが、別人が逮捕されたときに加奈子を人質に取られ、嘘の証言を強いられたらしい。犯人にされた若者は、裁判所の窓を破って飛び降り、死亡したのだという。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『忘れじの吸血鬼』

神代エリカが大月千代子と橋口みどりの3人で吸血鬼映画を見ていたところ、突然客席に冷気が流れ込んだ。特に異変はなかったようだったが、映画が終わってみると親子で映画を見に来ていた八田佳代子が気を失っていた。偶然通りがかったエリカの父で、吸血鬼のフォン・クロロックが佳代子に取り憑いたものを追い出したところ、無事に息を吹き返したが、フィルムに取り憑いた何かが、悪さを続ける。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『その人の名は、殺意』

いくつもの企業の会長、社長を務める篠崎長八郎の長女・八江は、長八郎の会社の社員・金井正紀と婚約していた。しかし、金井は三女・ちづるを愛してしまい、ちづるも金井にひかれている。ある日、百貨店の屋上で、金井は女の子が桂木由美子の娘・恵美がいたずらされそうになっていたのを助けるが、金井は由美子と深い仲になってしまう。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『分身』

北海道で暮らす氏家鞠子は、母親と似ていないというコンプレックスを持って生活していた。そんなある日、自宅が火事で焼け、焼け跡から母の遺体が見つかった。大学生になった鞠子は、不可解な母の死の謎を解くために東京へ向かうが、鞠子とそっくりな女性がTVで歌を歌っていたと言われる。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『吸血鬼愛好会へようこそ』

神代エリカの学友・君原さと子のボーイフレンド、小田切弘が殺人事件の参考人として警察に話を訊かれた。先輩に誘われた吸血鬼愛好会に入るために、女性を吸血鬼の恰好で驚かそうとしたところ、近所で女性が喉を切り裂かれて殺害されたらしい。エリカの父で本物の吸血鬼であるフォン・クロロックは、小田切から相談を受け、事件の謎に挑む。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『恋占い』

沢崎みゆきの姉、高校2年生のまどかは惚れっぽい性格。「オートバイに命をかける! ねえ、男らしくてすてきじゃない!」と、今回惚れた相手はバイク便のライダー。演劇部の公演に忘れて行った衣装を届けるのを助けてもらい、惚れたのだとか…
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『清く正しく、殺人者』

氷川呈一は、かつて組織の掃除屋だった。夫の恰好をして身代わりになった妻を射殺した仕事を最後に掃除屋を引退。残された娘を引き取って会社経営に乗り出した。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『明日死んだ男 怪異名所巡り10』

俳優を目指す野沢厚子は、コンパニオンの仕事で丸山貴広という老人と出会った。丸山は、私の願いを聞いてくれれば、一生暮らしていけるようにしてあげると前置きした上で、自分を殺して欲しいと依頼してきた。厚子は最終的に丸山の願いを聞いて、首を絞めてしまった。そして、ふらふらとホテルから出てきたところを、〈幽霊と話せるバスガイド〉町田藍と、そのお得意様の遠藤真由美に見つかった。厚子は以前、真由美の家で住み込みのお手伝いとして働いていた。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『湖底から来た吸血鬼』

ダムの底に沈んだ村が干上がり、正体不明の怪物が蘇った。村の住人の一部が移り住んだ団地では、血液がすべて抜き取られた死体が発見される。そして、夏休みを利用して、吸血鬼のフォンクロロック一家と、娘の神代エリカの友人、大月千代子と橋口みどりの6人は、ダム近くにある保養所に避暑に出かけることに。そこで、謎の怪物と対峙することになる。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『友よ』

深沢紀子がハワイへの修学旅行に立つ日の朝、テディベアの絵はがきが届いた。紀子、栗田栄江、梓真由美の3人は、父親たちの仕事の関係で離ればなれになる前に、何か困ったことがあったら助け合うと誓い合っていた。テディベアの絵はがきは、栄江からのSOSを知らせるものだった。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『ゴールド・マイク』

高校生の前田佳美と川畑あすかはデュオを組んで、ゴールド・マイク新人大賞の地区大会に参加した。しかし、プロの目にとまったのはあすかの声。あすかは1人でプロデビューを果たすことになる。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『新参者』

小伝馬町でひとり暮らしをしている女性・三井峯子が殺害された。峯子は子供が家を出たのを機に、離婚して自立した生活を送ることを選択していた。日本橋署に異動になったばかりの加賀恭一郎は、日本橋界隈を歩き回り、人々の小さな謎を解き明かしていく。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『死者は空中を歩く』

実業家・千住忠高の屋敷に、脛に疵を持つ男たち4人が集められた。そして、3年前に家を飛び出した娘の美也子と、夫の春山隆夫も呼び戻された夕食の席で、千住は「私を殺していただきたいのです」と言い放った。その夜、美也子は千住が塔の部屋の窓から飛び降りるのを目撃したが、駆けつけた美也子らは千住の姿を発見することができなかった。さらに、屋敷に集められた客人の1人である古井が殺害されてしまう。飛んで火に入ってきた警察官など、厄介ごとが山積し…
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『死神と道連れ 怪異名所巡り9』

〈幽霊と話せるバスガイド〉町田藍が勤める〈すずめバス〉を、会社社長の納谷隆太がチャーターして温泉旅行に出発した。しかし、乗客は納谷1人。途中の山道では、まだ10月だというのに吹雪に遭って、危うく視界を失うところだった。
├ 東川篤哉

【読書】東川篤哉『スクイッド荘の殺人』

烏賊川市で探偵事務所を営む鵜飼杜夫のところに、市内で遊技施設を経営する小峰三郎から依頼が持ち込まれた。脅迫状が届いたので、クリスマスを過ごすゲソ岬のホテルで護衛をして欲しいと言う。鵜飼は助手の戸村流平と共にスクイッド荘へ向かう。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『吸血鬼は泉のごとく』

東京の街中に、突然泉ができた。ただならぬ気配を察した神代エリカは、父で吸血鬼のフォン・クロロックに相談する。クロロックは、人が水の霊をを呼び出したと推測する。はじめは溺れる人が出たりする程度だった泉が、だんだんと力をつけ、ついには死者まで…
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『禁断の魔術』

姉の秋穂を亡くした古芝伸吾は、大学を中退し町工場で働いていた。そんなある日、フリーライターの長岡修が殺害された。長岡は代議士の大賀仁策を追っており、秋穂は大賀の愛人という噂があった。そして伸吾は、高校の物理研究会で制作した実験道具とともに姿を消す。その伸吾は、帝都大の物理学准教授・湯川学の後輩だった。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『友の墓の上で 怪異名所巡り8』

〈幽霊と話ができるバスガイド〉町田藍を、自動車輸入会社の部長・元木京介が訪ねてきた。学生時代からの親友で、同僚でもあった根本靖の足跡を訪ねるバスツアーを企画して欲しいとの依頼だ。根本は3ヶ月前に妻と4歳の娘を残して自殺していた。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『非武装地帯』

浅川家の主・克哉が見つけてきたのは、郊外に建つ豪邸とも呼べるような物件。格安で手に入れたその家に引っ越した浅川家だったが、その家は暴力団の前会長が暮らしていた家だった。しかも、前会長の死後、組は2つに分裂して、勢力争いをしていた。その2つの勢力が話し合いをするための場として、浅川家が使用されることになり、武器の所持も禁じた「非武装地帯」となった。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『こちら、団地探偵局 PART 2』

団地で暮らす八木沢良子の悩みは、夫が毎朝早く起きるようになったこと!いつもなら二度寝して、やっと起きても、目の前にトーストを置いても気づかない始末なのに、良子が起きる前に1人で起きて、朝食の準備までしてしまうのだ。同じ団地に住む西沢並子と木村政子の2人は大学の同級生。現在も仲良く探偵業を営んでいる。2人が出席したパーティーが開かれたホテルで、良子が刺殺された。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『怪盗の有給休暇』

かつて〈黒猫〉と呼ばれた怪盗・久野原僚は、〈月のしずく〉と名前がついたダイヤモンドを狙って、宝石商の八木春之介の屋敷に忍び込んだ。しかし、同じ晩にもう一人のコソ泥が忍び込んで捕まったが、その共犯者として屋敷で働く江田という若者が疑われ、自殺してしまった。八木は〈月のしずく〉が盗まれたと言っているが、久野原が盗んだ宝石の中に〈月のしずく〉は含まれていなかった。日本を離れることにした久野原は、部下の田中和子を連れてヨーロッパへ向かった。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『新・吸血鬼はお年ごろ 吸血鬼よ故郷を見よ』

神代エリカが友人の大月千代子、橋口みどりと共にデパートへ買い物へ行ったところ、お歳暮用品売り場で女性と店員が口論になった。他の男性客が仲裁に入り、その場は収まったのだが、女性は売り場を立ち去る前に振り返り、仲裁に入った男性の背中をキッと睨みつけた。すると、男性の服が突然燃えだし、デパートは火事に…事件の一部始終を見ていた村山智子が調べたところ、女性は南規子といい、夫の克也は魔術師をしていたが、フォン・クロロックの故郷、ペンシルバニアの出身だった。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『赤い指』

前原昭夫の中学3年生の息子・直巳が、7歳の少女を家に連れ込み、首を絞めて殺害してしまった。直巳を警察に連れて行こうとしたが、妻の八重子の猛反発に遭い、結局、深夜に近所の公園のトイレに死体を捨ててくることになった。前原は痴呆症の母を含め4人暮らし。警察の捜査網が縮まりつつあることを悟った昭夫は、一世一代の大勝負に出る。