読了

└ 米澤穂信

【読書】米澤穂信『さよなら妖精』

高校生の守屋路行と太刀洗万智は、雨宿りをしている少女を見つけた。少女の名前はマーヤ。ユーゴスラヴィヤから日本にやってきたのだが、世話をしてくれるはずの人物が亡くなっており、途方に暮れていた。守屋と太刀洗は、友人の白河いずるの親が経営する民宿を紹介する。文原竹彦を加えた4人は、マーヤに日本の町を案内する。
├ 伊坂幸太郎

【読書】伊坂幸太郎『重力ピエロ』

DNA検査を行う会社に勤める泉水の弟・春は、街中のいたずら描き、グラフィティアートを消す仕事をしていた。その春が、奇妙なグラフィティアートが描かれたあと、近所で放火が行われていることに気づく。そして、泉水が勤める会社のビルが狙われるかも知れないと言い出した。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『片想い』

西脇哲朗は、学生時代のアメフト部の仲間たちと旧交を温めたあと、店の外でマネージャーだった日浦美月を見かける。自宅に美月を案内したが、美月はホステスをストーキングする男を殺害してしまったと言う。美月は性同一性障害で、男性バーテンダーとしてバーで働いていた。同じくアメフト部の元マネージャーで、哲朗の妻の理沙子と哲朗は、美月を匿おうとするが…
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『ブルータスの心臓』

MM重工のロボット技術者・末永拓也は、次期社長と言われる専務の仁科敏樹の娘・星子の婿候補の1人に挙げられていた。しかし、星子に近づくために使った雨宮康子と男女の関係にあった。康子は拓也に子供を妊娠したと告げるが、康子には他にも2人の社員と関係があった。3人は康子を殺害する計画を立て、実行する。完璧なアリバイを用意したはずだったのだが、最後の最後に大きな歯車が狂ってしまう。
├ 宮部みゆき

【読書】宮部みゆき『誰か Somebody』

今多コンツェルンのグループ広報室に勤務する杉村三郎は、事故死した梶田信夫の遺族から相談を受ける。梶田は杉村の義父であり、今多コンツェルンの会長・今多嘉親の私設運転手を勤めていたが、自転車に撥ねられて死亡していた。父親を轢き逃げした犯人を突き止めたいという思いから、2人の娘は梶田の私記を出版したいと、嘉親を通じて杉村に相談が持ちかけられたが、やる気満々の次女・梨子に対し、長女の聡美は父親の私記出版を躊躇していた。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『吸血鬼は初恋の味』

泉ルミと佐伯哲也は、かつて恋人同士だったが、ルミの海外出張中にお互いが死んだと吹き込まれた。しかし、ルミは社長の息子・安田則男との結婚披露宴の最中に、死んだはずの佐伯と再会する。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『危険なビーナス』

獣医師として働く手島伯朗のもとに、女性から1本の電話がかかってきた。女性は、異父弟・明人と最近結婚したのだが、明人が行方不明になってしまったと言う。明人の父・矢神康治は末期癌で、いつ亡くなってもおかしくない状態にあった。また、明人は祖父の康之介の莫大な個人資産を1人で譲り受けることになっていた。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『危険な相続人』

21歳にして企業グループの社長を務める堂之池桐子には、付き合っている男性を殺したくなるという癖があった。そしてまた、堂之池家の目の前で、桐子の恋人・内田浩一が殺害された。
└ 中山七里

【読書】中山七里『いつまでもショパン』

5年に1度開催されるショパンコンクールに、岬洋介が81名のコンテスタントの中の1人として参加した。予備予選を勝ち抜いたコンテスタントは1~3次予選と本戦に挑むことになるが、1次予選の最終日を前にして、予選会場の控え室で殺人事件が発生する。被害者は心臓に銃弾を撃ち込まれたあと、手の10本の指を切り取られ、持ち去られていた。警察は、〈ピアニスト〉と呼ばれる国際的なテロリストの犯行として捜査をはじめる。さらに、会場周辺では爆弾によるテロが発生する。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『手紙』

武島剛志は、弟・直貴の大学進学費用を都合するため、盗みに入ったが、住人の老婦人に見つかり、騒がれたため老婦人を殺害してしまう。直貴は、リサイクルの仕事をしながら通信制の大学へ入学し、翌年には通学課程に編入。仕事をしながら学問を続けるが、兄が強盗殺人犯であるという事実が大きくのしかかる。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『路地裏の吸血鬼』

峰岸秀一が迷い込んだ袋小路の板塀を拳で叩くと、ぽっかりと入り口ができた。中に入ると、立派なドアがあり、その中に入ると豪華な居間のテーブルの上にステーキが置かれていた。至福のひとときを過ごした秀一だったが、全身の血を抜かれた状態で見つかってしまう。
└ 中山七里

【読書】中山七里『テミスの剣』

不動産屋を経営する夫婦が強盗に襲われ殺害された。捜査にあたった鳴海警部補と渡瀬刑事は、被害者が金を貸していた相手を洗い、楠木明大に辿り着く。鳴海と渡瀬らは楠木を自白に追い込み、死刑の判決が下ったが、楠木は拘置所の中で自殺した。事件から5年後、渡瀬は強盗殺人容疑で逮捕した迫水二郎が、不動産や夫婦殺しの真犯人であることに気づくが…
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『レイクサイド』

並木俊介は息子の章太が私立中学校受験のための勉強合宿を行っている別荘へ向かったが、部下で恋人の高階英里子があとを追ってきていた。英里子が飛び入り参加した夕食が終わり、俊介が英里子と待ち合わせしたホテルに向かっている間に、英里子は俊介の妻・美菜子の手によって撲殺されてしまった。俊介は合宿のメンバーの藤間、関谷、板崎らと共謀して、湖に英里子の死体を沈めるが…
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『死者におくる入院案内』

『〈外科〉霧の夜の忘れ物』霧が立ちこめた夜、郊外の団地の敷地内で、帰宅中の女性・山野久代が何者かに襲われた。久代は下腹部を切り裂かれた状態で、翌朝発見された。同じ団地に住む井上洋子と久代は4年前の同じ日に、同じ病院で盲腸の手術を受けていた。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『透明な螺旋』

フリーの映像クリエーター・上辻亮太が、南房総沖で漂流しているのが発見された。上辻の背中には銃創があり、体内から銃弾が発見された。上辻と同棲していた女性・島内園香から行方不明者届が提出されていたが、警察が園香に連絡を取ろうとしたところ、大きな旅行バッグを持って家をあとにした後だった。また、園香が上辻からDVを受けていたことが判明する。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『クスノキの番人』

直井玲斗は、住居侵入、器物破損、窃盗未遂の罪で起訴されそうになったところを、柳澤千舟に助けられた。千舟は母の腹違いの姉だったが、玲斗には千舟と会った記憶はなかった。玲斗は千舟から、神社の御神木であるクスノキの番を命じられる。直径5mもあろうかというそのクスノキには、幹の内部に洞窟のような空間があり、新月と満月の前後の日に、祈念する人が訪れていた。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『天使と歌う吸血鬼』

遊園地〈Mワールド〉を、来日中の中米の国防長官が見学することになった。その歓迎式典では無名だった歌手・村浜みすずが歌を歌うことに。しかし、〈Mワールド〉をテロリスト集団が襲い、人質を取られてしまった。フォン・クロロックの活躍もあって、無事テロリストらは逮捕されるが…
└ 森博嗣

【読書】森博嗣『冷たい密室と博士たち』

N大学建築学科助教授の犀川創平は、2年生の西之園萌絵とともに、友人で土木工学科の助教授・喜多北斗の研究室で行われる実験を見学しに行った。しかし、実験後の飲み会の最中、大学院生の丹羽健二郎と服部珠子の死体が発見されるが、2人が死んでいた部屋は密室になっていた。さらに、屋上からは白骨化した死体が見つかる。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『クリスマス・イヴ』

水島雄太と永田エリは同じ劇団に所属する俳優。クリスマス・イヴにホテルで行われるイベントに声がかかった。エリは死体役、水島は犯人役。そして、探偵役は同じ劇団からスターの座に上り詰めた北川竜一が当てられた。北川とエリは以前交際していて、エリは北川の子を中絶した経験があった。また、水島の妻・久仁子も以前北川と交際していて、最近再び2人の距離が近づきつつあった。
▼著者 サ行

【読書】殊能将之『ハサミ男』

少女を絞殺し、喉にハサミを突き立てる、通称〈ハサミ男〉。2人目の被害者を出したあと、3人目の被害者として名門高校に通う樽宮由紀子に白羽の矢が立てられた。入念な下見を経て、ついに結構日に。しかし、由紀子は何者かに〈ハサミ男〉と同じ手口で殺害されてしまう。
├ 宮部みゆき

【読書】宮部みゆき『長い長い殺人』

レストランを経営する塚田和彦の元妻・太田逸子が殺害された。さらに、塚田の愛人・森元法子の夫・森元隆一も殺害される。2人には多額の保険金がかけられており、世間の目は塚田と法子へと向けられるが、犯行時のアリバイがあったため、警察は手を出せないでいた。犯行はさらに続くが、警察は真犯人に辿り着けるのか?
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『幻夜』

町工場を経営する水原幸夫が自殺した。その通夜の翌朝、阪神大震災が町を襲う。幸夫の息子・雅也は、がれきの中に横たわる叔父の俊郎を殴り殺してしまう。それを見ていたのが、近くに住む新海美冬だった。2人は東京に出て、新たな人生を歩み始める。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『夢みる妹たち』

門井貞男の娘・舞が、電車で1時間半かかる私立幼稚園に合格したのをきっかけに、妻の涼子と舞は、幼稚園近くのマンションに暮らすことになった。時を同じくして、涼子の妹の美雪と由香が受験のために上京してきて、貞男と一緒に暮らすことになる。舞は幼稚園の体験入園で、さっそく松代エリという友人を作るが、エリの母親は事故で亡くなっていた。
└ 森博嗣

【読書】森博嗣『そして二人だけになった』

あるプロジェクトに関わる6人は、A海峡大橋のアンカレッジに秘密裏に造られた国家機密の核シェルターで4週間の実験を行うことになった。しかし、勅使河原潤は弟が代役を務め、勅使河原の秘書の森島有佳は双子の妹が代役を務めていた。無難にスタートしたかに見えた実験だったが、2日目の朝にシステムが緊急事態モードになり、シェルターからの退出が不可能に、さらに、電話も不通になる。そして、物理学者の志田雄三の死体が発見される。