▼著者 マ行 【読書】道尾秀介『スケルトン・キー』 孤児として青光園で育った坂木錠也は、卒園後バイク便の仕事に就いたが、運転技術と大胆さを買われ、週刊誌記者の間戸村から芸能人の追跡などの仕事を請け負うようになっていた。坂木の母・逸美は、妊娠8ヶ月の時に散弾銃で撃たれ、帝王切開で生まれたのが坂木だった。坂木は、青光園で一緒に暮らした迫間順平の父親が、逸美を殺害した犯人であることを知ってしまう。 2023.08.13 ▼著者 マ行
├ 大倉崇裕 【読書】大倉崇裕『聖域』 未踏峰カムチャランガへの挑戦を控えた安西が、塩尻岳で滑落した。塩尻岳は、1年前に安西の恋人・牧野絵里子が遭難した場所でもあった。安西ほどの登山家が、なぜ塩尻岳で滑落したのか?学生時代に安西のパートナーを務めていた草庭は、安西の死に疑問を抱き、1人塩尻岳に入る。 2023.08.12 ├ 大倉崇裕
├ 辻村深月 【読書】辻村深月『この夏の星を見る』 ひばり森中学校の新入生27人のうち、男子生徒はたったの1人。その安藤真宙が入部した理科部顧問の森村先生が調べていた、コロナ禍でもできそうな活動の中で、砂浦第三高校天文部が主催していた〈スターキャッチコンテスト〉に興味を引かれる。参加校を募って天体望遠鏡を自作し、目当ての星を望遠鏡で捉える腕前を競うコンテストだというが、それをオンラインで複数の場所を繋いでできないかと、話が進んでいく。参加したのは4チーム。茨城から長崎までの生徒たちが、夏の星空のもとに繋がる。 2023.08.11 ├ 辻村深月
└ 森博嗣 【読書】森博嗣『馬鹿と嘘の弓』 探偵事務所の所長・小川令子と加部谷恵美は、匿名の人物からの依頼を受け、ホームレスの青年・柚原典之の調査を開始した。依頼内容は、柚原を見つけ出し、見守ること。ある日、小川令子は柚原の近くで別のホームレスの男性が倒れるのを見て病院へ搬送を要請するが、死亡が確認される。そのホームレスの持ち物の中から、柚原の写真が発見される。 2023.08.10 └ 森博嗣
└ 中山七里 【読書】中山七里『月光のスティグマ』 隣同士の家に住む神川淳平と双子の姉妹・八重樫麻衣と優衣は、兄弟同然に育った。しかし、中学3年生になった3人を、阪神淡路大震災が襲い、淳平と優衣は震災孤児になり、離ればなれになってしまう。東京の大学を卒業し、検察官になった淳平は、衆議院議員の是枝孝政を内偵することになるが、是枝議員の私設秘書を務めていたのが、八重樫優衣だった。 2023.08.09 └ 中山七里
├ 知念実希人 【読書】知念実希人『時限病棟』 意識を失っていた倉田梓が目覚ますと、窓に鉄板が溶接された廃病院のベッドに寝かされていた。周囲には、同じ状況に置かれた男女が4人。1階には、大量のガソリンと、発火装置が。さらに、約6時間後の午後10時までのカウントをおこなう時計が。ピエロ〈クラウン〉の指示に従って謎を解いていくと、背景に映画監督と外科医の死があることがわかっていく。 2023.08.08 ├ 知念実希人
├ 濱嘉之 【読書】濱嘉之『警視庁公安部・青山望 政界汚染』 病院経営者の中村弘一は、東京都医師会会長の要望により、日本公正党の候補者として、参議院選挙の比例区に出馬するが、惜しくも次点で落選。しかし、同じく日本公正党から比例区に出馬して当選した木下武が交通事故で死亡し、繰り上げ当選を果たす。さらに、総括責任者を務めた市議会議員の古沢幸次郎も交通事故死した上、選挙の会計責任者であり、中村の病院の事務長でもある金指信が行方不明になる。 2023.08.07 ├ 濱嘉之
└ 森博嗣 【読書】森博嗣『ダマシ✕ダマシ』 椙田の事務所に、結婚詐欺に遭ったという女性・上村恵子から、相手の男性・鳥坂大介を探しだして欲しいという依頼が入った。調査にあたった小川令子は、まもなく詐欺に遭った女性が少なくともあと2人いることを突き止める。しかし、鳥坂の出身大学を突き止めたところで、鳥坂大介、本名鳥井信二が何者かによって殺害されてしまう。 2023.08.06 └ 森博嗣
├ 歌野晶午 【読書】歌野晶午『密室殺人ゲーム・マニアックス』 〈頭狂人〉、〈044APD〉、〈aXe〉、〈ザンギャ君〉、〈伴道全教授〉。5人の推理マニアが、実際に殺人を犯し、そのトリックをビデオチャットで推理しあう、究極の推理ゲーム。そのビデオチャットの様子が、インターネットの動画サイトに投稿された。警察とともに、推理マニアたちが動き出す。果たして5人の運命は? 2023.08.05 ├ 歌野晶午
├ 新川帆立 【読書】新川帆立『元彼の遺言状』 弁護士の剣持麗子は、プロポーズに渡された指環の小ささに激怒。さらに、ボーナスを減らされたことに激怒し、弁護士事務所を飛び出してしまう。元彼の森川栄治に「久しぶり!元気?」と何の気なしにメールを送ったら、栄治が死亡した旨の返信が届く。栄治は生前、「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」と、遺言を残していた。 2023.07.31 ├ 新川帆立
▼著者 カ行 【読書】今野敏『ST 警視庁科学特捜班 エピソード1』 都内のマンションの1室で、中国人女性の遺体が発見された。被害者には性的暴行のあとがあり、全身に無数の刺創、切創が残されていた。警視庁に新たに設けられたST――科学特捜班――の面々は、さっそく事件に取りかかる。しかし、5日後、神社の境内で新たに中国人女性の遺体が発見される。この女性も性的暴行を受けていたが、精液の血液型は1人目の女性とは異なる型だった。 2023.07.30 ▼著者 カ行
└ 中山七里 【読書】中山七里『おわかれはモーツァルト』 ショパンコンクールで2位に入賞した盲目のピアニスト、榊場隆平。隆平は自身初となる国内ツアーを控えていたが、フリーライターの寺下博之が隆平の取材に訪れる。しかし、寺下の目的は、隆平は視覚障害者ではないというデマをでっち上げ、それを揉み消すための金を要求することだった。隆平とマネージャーらは、寺下の恐喝行為の証拠を押さえようとしたが、その前に隆平の練習室で寺下が殺害されてしまう。参考人となった隆平を救うため、岬洋介が立ち上がる。 2023.07.29 └ 中山七里
└ 森博嗣 【読書】森博嗣『サイタ✕サイタ』 都内では、ガソリンに着火装置を取り付けた連続爆発事件が発生していた。同じ頃、椙田の事務所に、佐曾利隆夫の素行調査依頼が持ち込まれる。小川令子らが佐曾利のあとをつけてみると、以前同棲していた野田優花をストーキングしていた。さらに、アルバイトの真鍋瞬市と永田江梨香が、優花のマンションの敷地内で、女性の遺体を発見する。 2023.07.28 └ 森博嗣
├ 乾くるみ 【読書】乾くるみ『イニシエーション・ラブ』 大学4年生の鈴木夕樹は、人数合わせのために参加した初めての合コンで、運命の女性・成岡マユコと出会う。不器用ながらも付き合いだした2人だったが、地元企業に就職した鈴木が、2~3年の期間、東京の本社へ派遣されることが決まる。週末ごとに下道を車で飛ばして静岡にいるマユコのところに通う鈴木だったが… 2023.07.26 ├ 乾くるみ
▼著者 ナ行 【読書】西村京太郎『殺しの双曲線』 一卵性双生児の小柴勝男と利男は、双子であることを利用した強盗を企てる。犯行時にわざと顔を見せるが、それが勝男なのか利男なのか判別できないため、警察は釈放するしかないという寸法だ。一方、婚約中の戸部京子と森口克郎のもとに、東北の雪山の中に建つホテルの宣伝のために、無料で招待したいという手紙が届く。その招待に応じた2人がホテルを訪れると、ほかに4人の客が集まっていた。しかし翌日、客の一人・矢部が、部屋の中で首を吊っているのが発見され、壁には「かくて第一の復讐が行われた」と書かれたカードが留められていた。 2023.07.24 ▼著者 ナ行
└ 中山七里 【読書】中山七里『ふたたび嗤う淑女』 衆議院議員・柳井耕一郎の資金団体であるNPO法人〈女性の活躍推進協会〉の代表・藤沢優美は、不祥事による会員の脱会などにより、収入源である会費や寄付金の減少にあえいでいた。そんなとき、スタッフの1人・神崎亜香里からFXの投資アドバイザー・野々宮恭子を紹介される。恭子は優美から預かった20万円を、たちまち34万6525円に増やしてみせた。ギリシャの経済危機に乗じて、1億円の利益を目標にした優美は、香子に言われたとおり1億円の元手を用意する。 2023.07.23 └ 中山七里
▼著者 ハ行 【読書】誉田哲也『ストロベリーナイト』 ため池近くの植え込みの中から、ブルーシートに包まれた男性の死体が発見された。男の身体には無数の傷があった上、喉を掻き切られ、腹は上下に切り裂かれていた。警視庁捜査一課の姫川玲子警部補は、腹を切り裂いたのは、ため池に投棄した後、腹に溜まったガスで死体が浮いてこないようにするためで、ため池にはほかの死体が沈められているのではないかと推理する。 2023.07.22 ▼著者 ハ行
└ 森博嗣 【読書】森博嗣『ムカシ✕ムカシ』 旧家・百目鬼家の当主・悦造と妻・多喜が殺害された。椙田泰男の事務所は、百目鬼家にある美術品の鑑定を依頼される。そのために、短期のバイトを1人雇ったが、それがアルバイトの真鍋瞬市の同級生・永田絵里子だった。さらに、百目鬼家の敷地内にある、河童が出ると噂される井戸の中から、男性の死体が発見される。 2023.07.19 └ 森博嗣
└ 米澤穂信 【読書】米澤穂信『インシテミル』 求人雑誌に載っていた、時給11万2千円の短期バイト。「ある人文科学的実験の被験者」とだけ知らされて応募した12人は、暗鬼館という建物に集められた。7日の間、暗鬼館の地下で生活し、自分以外の参加者を殺せば報酬が2倍。正しい犯人を指定すれば報酬が3倍などのルールが説明され、各参加者には別々の凶器が与えられた。何事も起こさずに、当初予定されていた報酬だけを得ようという提案をあざ笑うかのように、3日目の朝に1人目の死体が発見される。 2023.07.18 └ 米澤穂信
└ 中山七里 【読書】中山七里『殺戮の狂詩曲』 介護付き有料老人ホーム〈幸朗園〉で、入居者9人が惨殺される事件が発生した。犯人は〈幸朗園〉で働く介護士・忍野忠泰。宿直の職員3人を拘束したのち、全入居者39人を殺害しようとしていた途中で、偶然園に残っていた園長に解放された職員によって取り押さえられた。忍野の弁護を引き受けたのは、かつて〈死体配達人〉と呼ばれる事件を起こした御子柴礼司。〈死体配達人〉と令和最初で最悪の凶悪犯。御子柴は、裁判で忍野の無罪を主張する。 2023.07.17 └ 中山七里
└ 東野圭吾 【読書】東野圭吾『魔女と過ごした七日間』 月沢陸真の父・克司が、多摩川で死体となって発見された。克司は指名手配されている犯人を街中で見つける、見当たり捜査官をしていたが、AIに取って代わられてから、民間の警備会社へ転職していた。陸真は、ガンで妻を亡くした克司が現在付き合っている女性を見つけ出し、数理学研究所に勤める羽原円華と出逢う。 2023.07.16 └ 東野圭吾
▼著者 海外 【読書】ピーター・スワンソン『そしてミランダを殺す』 実業家のテッドは、ヒースロー空港で搭乗待ちをしているときに、リリーという女性に声をかけられる。話が合った2人がお互いの話をしているうちに、テッドは妻のミランダの浮気を知ったことを話し、妻を殺したいと言う。リリーはその計画に協力を申し出、2人はミランダの殺害計画を立てるが… 2023.07.15 ▼著者 海外
└ 森博嗣 【読書】森博嗣『タカイ✕タカイ』 マジシャンの牧村亜佐美の屋敷にあるポールの上に、亜佐美のマネージャー・横川敬造の死体が乗っているのが発見された。横川は刺殺されていたが、ポールの周辺に血痕はなく、別の場所で殺害されたと考えられた。横川の婚約者・三澤有希江の父親で実業家の宗佑は、探偵の鷹知祐一朗に、捜査の状況を調べるよう依頼する。 2023.07.12 └ 森博嗣
├ 濱嘉之 【読書】濱嘉之『警視庁公安部・青山望 完全黙秘』 福岡県で開催されたパーティの最中、財務大臣の梅沢富士雄が男に刺殺された。犯人の男は警察、検察の取り調べに対して完全黙秘を貫き、身元不明のまま起訴された。再捜査を一任された警視庁公安部の青山望は、背後にある暴力団組織や政治家、芸能界が関わる問題に挑んでいく。 2023.07.11 ├ 濱嘉之