本格ミステリ大賞

▼著者 タ行

【読書】竹本健治『涙香迷宮』

竹本健治さんの『涙香迷宮』を読みました。あらすじ 明治時代の探偵小説作家・黒岩涙香の隠れ家が見つかった。その発掘作業に、棋士の牧場智久とその友人・武藤類子が立ち会うことになった。地下には広間のほか12の部屋があり、各部屋にはいろは四十八文字...
├ 歌野晶午

【読書】歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』

〈何でも屋〉ならぬ〈何でもやってやろう屋〉を自称する成瀬将虎は、地下鉄の駅で飛び込み自殺を図った女性・麻宮さくらを救う。また、同じフィットネスクラブに通う久高愛子から、おじいさん・隆一郎の事故について相談を受ける。隆一郎は健康食品や羽布団などを売りつける悪徳会社・蓬莱倶楽部に散々金を巻き上げられた上、保険金をかけられて、轢き殺されたと言うのだ。
└ 米澤穂信

【読書】米澤穂信『黒牢城』

織田の軍勢が東から迫る中、大坂から北に歩むこと半日の伊丹の里には、有岡城が築かれていた。城主は荒木摂津守村重。その有岡城に、織田方の使者・黒田官兵衛が遣わされ、村重に「この戦、勝てませぬぞ」と言い切る。村重は官兵衛を斬ることもせず、帰すこともせず、地下牢に留め置く。そして、村重の手に負えない厄介ごとが起きたとき、村重は官兵衛の知恵を借りる。