
【読書】東川篤哉『探偵アリサの事件簿 さらば南武線』
なんでも屋を経営する橘良太は、溝ノ口に住む老人・坂口順三から自宅の壁のペンキを塗り直して欲しいと依頼され、坂口家を訪ねた。しかし、呼んでも呼んでも順三は出てこない。義理の息子・敏夫が窓ガラスを割って様子を見に行くと、順三は風呂場で溺れ死んでいた。玄関のドアにはU字ロックがかけられ、窓にもクレセント錠がかけられた密室であったことから、順三は不幸な事故によって死亡したと判断された。しかし、それに異を唱えたのが、全国に名を知らしめる探偵・綾羅木幸三郎と、世界を股にかけて活躍する探偵・綾羅木慶子の娘で小学5年生の有紗だった。