├ 小路幸也 【読書】小路幸也『オール・マイ・ラビング』 〈東京バンドワゴン〉の店主・堀田勘一は、常連客の茅野とともに、元セドリ屋のネズミの墓参りに行くことになった。茅野の甥・靖祐が同行することになったが、靖祐は大学サークルの夏合宿で、不思議な体験をしたという。寺で順番に物語を1つずつ交代で読んでいったのだが、はじめは存在しなかった百話目がいつの間にか出現し、その内容が靖祐の実体験に基づくものだったという。 2023.11.26 ├ 小路幸也
├ 小路幸也 【読書】小路幸也『花咲小路二丁目の花乃子さん』 井筒めいは、いじめが原因で高校をやめ、従姉の韮山花乃子が営む花屋で働きながら、高卒の資格を取るための勉強をすることにした。両親を事故で亡くし、十代で店を継いだ花乃子は、訳ありの客が花を買いに来ると、それを察してしまうという特殊な能力を持っていて、花言葉に込めた思いでお手伝いをすることがあった。 2023.11.16 ├ 小路幸也
├ 小路幸也 【読書】小路幸也『マイ・ブルー・ヘブン』 戦後間もない昭和20年10月、五条辻政孝子爵の娘・咲智子は、日記帳が入るくらいの大きさの木箱を預けられ、浜松に住む伯母の家に向かうように告げられる。しかし、上野駅前でアメリカ兵に身柄を拘束されそうになる。そこに偶然通りがかり、助けてくれたのが、古書店〈東京バンドワゴン〉の店主・堀田草平の息子・勘一だった。伯母の家にも手配がまわっていることを危惧した草平は、名前をサチに変え、勘一の嫁を装って堀田家に匿うことを提案する。 2023.11.05 ├ 小路幸也
├ 小路幸也 【読書】小路幸也『妻と猫と暮らす 蘆野原偲郷』 和野和弥が自宅に帰ると、妻が猫になっていた!妻の優美子は大学教授から、あの娘は少し変わっているが、和弥ならうまくやっていけるのではないかと言われて結婚した相手。和弥は、蘆野原一族の長筋の生まれで、人に厄災をもたらす〈事(こと)〉を祓うことができる力を持っていた。 2023.10.31 ├ 小路幸也
├ 小路幸也 【読書】小路幸也『スタンド・バイ・ミー』 『あなたのおなまえなんてぇの』すずみが、古本屋〈東京バンドワゴン〉の中でも、相当古い比較的お高い本が並んだ棚の中の本の並び順が、入れ替えられていることに気づいた。翌日も、紺がご婦人が立ち去ったあとに棚を見ると、また本が並べ替えられていた。さらに、買い取った本を確認していると、裏表紙の内側に紙が貼られていて、それを剥がすと「ほったこん ひとごろし」と書かれていた。 2023.10.20 ├ 小路幸也
├ 小路幸也 【読書】小路幸也『花咲小路一丁目の刑事』 刑事になった赤坂淳は、祖父母が和食屋を営む花咲小路へ帰ってきた。非番の日になると、淳は祖母からご近所さんの悩み事を持ちかけられる。自宅で餌を食べなくなった猫の話や、亡くなった先代から届く手紙など…時に、ストリートミュージシャンのミケさんや、〈松宮電子堂〉の北斗くんらの力を借りながら、淳は小さな謎を解き明かしていく。 2023.10.14 ├ 小路幸也
├ 小路幸也 【読書】小路幸也『花咲小路四丁目の聖人』 時代の波には逆らえず、空き店舗が増えて寂れる一方の花咲小路商店街。ここに店を構える、中華料理屋、薬局、書店の主人や妻たちに、浮気やホストクラブ通いの噂が出る。時を同じくして、香港の大手スーパーチェーン〈マッシュグループ〉による商店街の買収計画が持ち上がる。商店街に土地を持ち、塾を経営する矢車家の矢車聖人、帰化する前の名前ドネィタス・ウィリアム・スティヴンソンは、かつて〈最後の泥棒紳士”セイント”〉と呼ばれた人物。花咲小路商店街の危機に、聖人が立ち上がる。 2023.10.02 ├ 小路幸也
├ 小路幸也 【読書】小路幸也『三兄弟の僕らは』 稲野朗、昭、幸の3兄弟は、突然の交通事故によって両親を失った。札幌から、ほとんど面識のない祖母・坂橋栄枝が駆けつけてきてくれて、4人での生活がはじまるが、ご近所さんとの小さなトラブルや、両親が遺した秘密と対峙する必要に迫られる。 2023.09.25 ├ 小路幸也
├ 小路幸也 【読書】小路幸也『シー・ラブズ・ユー』 『百科事典は赤ちゃんと共に』〈東京バンドワゴン〉の隣りに建つアパート〈曙荘〉に住む学生が、祖父のものという『古事類苑』の60冊版全巻揃いを売りに来た。しかし、買取後に中を確かめてみると、1冊だけ中がくりぬかれた巻が見つかった。同じ頃、〈東京バンドワゴン〉のカフェでは、籠に入った3、4ヶ月の赤ちゃんが置き去りにされているのが見つかる。 2023.09.06 ├ 小路幸也
├ 小路幸也 【読書】小路幸也『東京バンドワゴン』 『百科事典はなぜ消える』堀田家は明治時代から続く古書店〈東京バンドワゴン〉を経営している4世代8人の大家族。その古書店に、朝になると百科事典が2冊増え、夕方にはなくなっているという珍事が発生。どうやら、近くのマンションに住む小学1年生・大町奈美子が関わっているようなのだが…… 2023.08.28 ├ 小路幸也
├ 小路幸也 【読書】小路幸也『夏服を着た恋人たち マイ・ディア・ポリスマン』 高校を卒業し、漫画家としてデビューした楢島あおいは、駅前の公園でオレオレ詐欺の現金の受け渡し現場らしきものを目撃する。紙袋を受け取った若い男の胸ポケットから、薄い紙片を掏りとったが、そこには「GT5901」と書かれていた。一方、あおいの父・明彦は帰宅途中に、行方不明になっている友人・脇田広巳の姿を見つける。 2023.06.02 ├ 小路幸也
├ 小路幸也 【読書】小路幸也『春は始まりのうた マイ・ディア・ポリスマン』 宇田巡巡査が勤務する東楽観寺前交番の周辺で、おばけに荷物を盗られる案件が立て続けに発生した。後日、盗られた荷物は交番に届けられるなどするのだが、宇田はおばけの正体に頭を悩ます。一方、宇田と付き合っている楢島あおいは高校を卒業し、プロの漫画家としての道を歩み始める。 2023.04.06 ├ 小路幸也
├ 小路幸也 【読書】小路幸也『マイ・ディア・ポリスマン』 小学3年生まで暮らした町にある交番・東楽観寺前交番に赴任してきた宇田巡巡査。宇田が交番の前で立番をしながら同級生で東楽観寺の副住職・木村行成と話をしていると、女子高生の楢島あおいが、漫画のモデルにするため写真を撮りたいと言ってきた。写真撮影に応じてあおいを見送ると、木村が座るベンチの上に、女物の財布が残されていた。 2023.03.25 ├ 小路幸也