レビュー

├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『吸血鬼はお年ごろ』

吸血鬼と人間のハーフ、神代エリカが通う高校のテニス部が夏休みの合宿を行ったところ、1人を残して皆殺しにされてしまった。殺害された生徒たちの首は食いちぎられたように裂けていたが、毛布をきちんと掛けられていたことから、人間による犯行と判断された。娘のエリカから事件のあらましを聞いた吸血鬼のフォン・クロロックは、自分に近い血筋の生き物の仕業かもしれないと考え、滝の裏の洞窟にある住処を出て、独自の捜査をはじめる。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『仮面山荘殺人事件』

樫間高之は結婚式の1週間前、婚約者の森崎朋美を事故で失った。朋美の事故から3ヶ月後、高之は朋美の父・伸彦に誘われ、森崎家の別荘を訪れた。別荘には、朋美の従妹・篠雪絵や伸彦の秘書・下条玲子ら8人が招待されていた。しかし、その晩、近くの銀行に押し入ったジンとタグが別荘に押し入り、客たちは監禁されてしまった。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『マザコン刑事の探偵学』

浦田雅志は70になろうかという大学教授。その秘書を務める山本秀子は、ある朝出がけに用事が入り、出勤が遅れた。秀子が教授室に入ると、浦田は眠るようにして死んでいた。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『目ざめれば、真夜中』

大手電機メーカーのサービスセンターで働く矢田部真美は、人質を取って立てこもった高校の同級生・白木和也から交渉役として呼び出される。白木は組織犯罪に関わって殺人の濡れ衣を着せられたため、人質役になっている婚約者の広田悠子のことを頼むと言って、突入してきた警官隊に銃殺された。事件のあと、取材を受けたのがニュース番組のリポーター・宮坂初枝だった。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『花嫁、街道を行く』

塚川亜由美は、偶然町で出会った女子大生・加東なつきに担がれて、探偵事務所を開くことに。そこに相談を持ち込んできた高屋秀輝の父・恭一は大学病院の外科の教授。その恭一の恋人である南久美子が行方不明になったという。さらに、久美子の義兄・元木周治はデパートで殺害されたが、その現場に亜由美が居合わせていた。
└ 東野圭吾

【読書】[オススメ]東野圭吾『聖女の救済』

真柴義孝と綾音は、「結婚して、もし一年以内に子供ができなかったら別れよう」と約束をして結婚した。そして1年後、子供を授からなかった綾音に、義孝は別れを切り出した。すでにその時、義孝は綾音のパッチワークの弟子・若山宏美との関係ができていた。綾音は実家のある北海道に里帰りするが、留守中の真柴家では、義孝が服毒死を遂げていた。捜査にあたった警視庁の内海薫刑事は、北海道にいながら義孝を毒殺することはできないかと、物理学准教授の湯川学に相談を持ちかける。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『哀しみの終着駅 怪異名所巡り3』

安井一は、交際相手の清原妙子から別れ話を切り出された。予定していた旅行をキャンセルし、近くの駅までタクシーに乗せてもらったところ、着いたのは「しゅうちゃく駅」だった。プラットホームで話をしていた2人だったが、列車が近づいてくると、急に安井が「君を誰にも渡さない」と、妙子の首を絞め、殺害してしまった。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『不思議の国の吸血鬼』

神代エリカと友人の大月千代子、橋口みどりの3人は、父親で吸血鬼のフォン・クロロックの会社でアルバイトをした帰りに立ち寄ったレストランで、自動車事故を目撃した。急いで駆け寄った4人は、運転していた女性から「明日の朝までに届けて欲しい」と、小さな包みを受け取る。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『帰るには遠すぎて』

柳沢将夫は、単身赴任先から8年ぶりに我が家に帰ることに。バスや列車の乗り継ぎが悪く、国内だというのに東京の自宅まで2時間もかかるという僻地。バスで駅まで出るところまでは順調だったものの、列車に乗ろうとすると、まず、喫茶店を経営する野上宗和の妻・早苗が「夫の暴力に耐えられなくなった」と言って、東京まで着いてくると言い出した。さらに、走りはじめた列車には、柳沢のために編んだセーターを手渡そうと、高校1年生の泉佐知子が乗り込んでいた。佐知子も、これが東京に出る最後のチャンスと、東京まで着いていくのだと言う。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『スパイ失業』

東ヨーロッパにあった小さな国・ポメラニア共和国が、財政破綻して消滅した。ポメラニア出身の伊原ユリは、国際会議で通訳として働く傍ら、そこで耳にした情報をポメラニアの大使・アルブレヒトに伝える「スパイ」をしていた。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『晩夏』

61歳の沢柳将司はひと夏を大きな山小屋のようなロッジで過ごしていた。TVドラマの撮影のため、2週間ロッジに泊まっていたクルーたちは東京に引き揚げ、タレントの佐田マモルだけが夏休みを過ごすためにロッジに残っていた。そのマモルとロッジの従業員である仁美が恋に落ちたのだが、岡野仁美の父親がロッジの女主人・尾田克代の亡くなった夫で、母親は元秘書という複雑な家庭環境で生まれ育った女性だった。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『嘘をもうひとつだけ』

弓削バレエ団の事務局で働く早川弘子がマンションの7階の自室バルコニーから転落死した。弘子は1年前までダンサーとして登録されていて、地元にバレエ教室を造る計画を立てていた。5日後、ゲネプロ中、弓削バレエ団の事務局長・寺西美千代を加賀刑事が訪ねて来て、事情聴取の続きをはじめた。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『マザコン刑事の事件簿』

24歳の女性刑事・香月弓江は、警視庁捜査一課に配属され、30代半ばのスマートで二枚目の大谷警部と組むことになった。この大谷警部には1つ欠点があって、極度のマザコン。「ママ」が現場まで手作り弁当をもってきて、食べるのを確認して帰るだけでなく、「息子に近づく女」ということで、弓江に対しても険悪ムード…
├ アガサ・クリスティー

【読書】アガサ・クリスティー『鏡は横にひび割れて』

ミス・マープルが住む、セント・メアリ・ミード村にも新興住宅地ができた。次に殺人事件が起きるとしたら、新興住宅地の中でだろうと話をしていたら、村にあった館に引っ越してきたアメリカの有名女優、マリーナ・グレッグ、ジェースン・ラッド夫婦の引越祝いのパーティーで、ヘザー・バドコックが毒殺されてしまう。事件の直前、ヘザー・に誰かがぶつかって、手にしていた飲み物がこぼれてしまい、代わりにマリーナがまだ口をつけていない自分の飲み物を手渡していた。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『悲劇のヒロイン』

社長令嬢の辻希世美は、父・浩之介が経営する会社が倒産し、一家が路頭に迷う羽目に…しかも、幸之助は会社の後始末もせずに、恋人と駆け落ち。母は心労から精神をやられ、入院先の病院で自殺。さらに、妹の秋子が頭痛を訴えたため、病院で検査を受けると脳腫瘍が見つかった。着替えを取りに家に帰ると、弟の宗一郎がヤクザの手下を刺し殺していた…
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『吸血鬼が祈った日』

中宮が3年間の海外勤務から帰国すると、帰国日を知らせていたにも関わらず、家の窓は真っ暗で、玄関には鍵がかかっていた。そこに駆けつけてきたのが、吸血鬼のような服装の男と娘くらいの年齢の女の子。その2人は玄関のドアを壊して家の中に入り、2階の部屋のドアも壊すと、中にいた中宮の妻と娘を救い出した。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『子子家庭は危機一髪』

小学6年生の坂部律子の父親が、会社の不正献金の罪を一身に背負って逃亡した。同じ日、母親も恋人と駈け落ち。家には律子と小学3年生の和哉だけが残され、「子子家庭」に…
├ 三上延

【読書】三上延『ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~』

戸塚に店を構える古書店・虚貝堂の3代目・杉尾康明が癌で他界した。康明は約1000冊の蔵書を所有していたが、康明の父で虚貝堂の店主・正臣は、その蔵書を古書即売会で売りさばいてしまうと言う。康明の元妻・樋口佳穂は、ビブリア古書堂の篠川栞子に、義父が康明の蔵書を売るのを止めて欲しいと依頼する。その古書即売会には、康明の息子・樋口恭一郎が手伝いとして参加し、ビブリア古書堂の娘・篠川扉子も参加していた。 
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『吸血鬼のための狂騒曲』

トランシルバニアから日本に亡命してきた吸血鬼、フォン・クロロックと日本人の間に生まれた神代エリカは、大学の親友、大月千代子と橋口みどりとともに、水村祐子の別荘に遊びに来ていた。その別荘の敷地内にある池で、祐子の従姉妹、谷田美保が溺れているのを、クロロックが救助した。クロロックは、現場から立ち去っていくボートを見たという。
└ 東野圭吾

【読書】東野圭吾『殺人現場は雲の上』

新日航のスチュワーデス早瀬英子(通称エー子)と、エー子とは何もかも正反対の藤真美子(通称ビー子)は、鹿児島でステイの日、ホテル内のスナックで酒を飲んでいた。そこに、その日の便の乗客で、途中腹痛を起こした本間がやって来た。本間の妻は気分が悪くなって部屋で寝込んでいたが、スナックを出た本間が部屋に戻るとベッドで絞殺されていた。本間のアリバイは、エー子とビー子らによって証明されたかのように見えたが…
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『その女の名前は魔女 怪異名所巡り2』

「すずめバス」で働く〈霊感バスガイド〉町田藍は、焼肉屋で偶然出会った女性から、過去に火あぶりにされた魔女の幽霊が出るという火走村を紹介される。その話に飛びついた社長の筒見はすぐにツアーを企画し、藍を送り出す。火走村にある旅館の大浴場で霊気を感じた藍とツアー客一行は、村長の案内で火刑場の跡を見に行くことになるが…
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『MとN探偵局 夜に向かって撃て』

紀子は、社会科のレポートのため、友人の伊東みどりと共に、3日間、企業のコンピューターセンターの見学にやって来ていたが、1人の女性社員から、硝煙の臭いがすることに気づく。さらに、劇場で見た殺し屋がコンピューターセンターまで追いかけてきていた。
├ ジェフリー・アーチャー

【読書】ジェフリー・アーチャー『盗まれた独立宣言』

アメリカに巣くうマフィア、キャヴァルリは、国家の秘宝に手を出すことを決意した。世界最高の偽金作りであるダラービルに独立宣言の模写を作成させたキャヴァルリは、映画の撮影を装って国立公文書館に所蔵されている独立宣言をすり替えることに成功した。すり替えた独立宣言は、イラクのサダム・フセイン大統領のもとへ送られた。
├ 赤川次郎

【読書】赤川次郎『子供部屋のシャツ』

倉岡恭子は、1人で育ててきた10歳の息子・克哉を亡くした。その8年後、祖父から引き継いだ企業グループを経営しながら牙を研ぎ続けてきた恭子は、克也を死に追いやった同級生や先生への復讐をはじめる。