ミステリが読みたい国内篇第1位

└ 米澤穂信

【読書】米澤穂信『黒牢城』

織田の軍勢が東から迫る中、大坂から北に歩むこと半日の伊丹の里には、有岡城が築かれていた。城主は荒木摂津守村重。その有岡城に、織田方の使者・黒田官兵衛が遣わされ、村重に「この戦、勝てませぬぞ」と言い切る。村重は官兵衛を斬ることもせず、帰すこともせず、地下牢に留め置く。そして、村重の手に負えない厄介ごとが起きたとき、村重は官兵衛の知恵を借りる。