ファシリティドッグ

├ 大倉崇裕

【読書】大倉崇裕『犬は知っている』

笠門達也巡査部長は、ファシリティドッグのピーボと共に病院を訪問し、動物介在療法を行うことを仕事にしている。特に、刑務所や拘置所から重病を患って入院してきた患者から本音を聞き出すことも重要な役割だ。今回ピーボが話を聞いたのは、大腸がんで余命半年と診断された強盗犯の橋本金治。橋本はピーボに、1度だけ殺人の現場を見たことがあると話しかける。