ピアニスト

└ 中山七里

【読書】中山七里『いまこそガーシュウィン』

ショパンコンクール入賞者のエドワード・オルソンは、人種差別が激化する母国アメリカを憂い、カーネギーホールでのコンサートで、ガーシュウィン作曲の『ラプソディ・イン・ブルー』を演奏しようと考える。さらに、集客力を懸念するマネージャーのセリーナに対し、同じくショパンコンクールファイナリストの岬洋介との2台ピアノを提案する。一方、殺し屋の〈愛国者〉は、新大統領の暗殺依頼を受ける。
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【読書】中山七里『おわかれはモーツァルト』

ショパンコンクールで2位に入賞した盲目のピアニスト、榊場隆平。隆平は自身初となる国内ツアーを控えていたが、フリーライターの寺下博之が隆平の取材に訪れる。しかし、寺下の目的は、隆平は視覚障害者ではないというデマをでっち上げ、それを揉み消すための金を要求することだった。隆平とマネージャーらは、寺下の恐喝行為の証拠を押さえようとしたが、その前に隆平の練習室で寺下が殺害されてしまう。参考人となった隆平を救うため、岬洋介が立ち上がる。
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【読書】中山七里『合唱 岬洋介の帰還』

幼稚園で、園児3人、教諭2人が刺殺される事件が発生した。犯人は仙街不比等。しかし、仙街は逮捕時に覚醒剤を打っており、事件発生時も覚醒剤のために記憶がないと言う。心神喪失のため、無罪になる恐れがある案件を天生高春検事が担当するが、取り調べの最中に意識を失い、目が覚めたときには仙街を銃殺した犯人に仕立て上げられていた。
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【読書】中山七里『どこかでベートーヴェン』

岐阜県立加茂北高校の音楽科に、岬洋介が転入してきた。ピアニスト志望の岬は、他の生徒たちが足下にも及ばない突出した才能を見せつける。夏休みの登校日、豪雨によって校舎裏の崖が崩れた。さらに、通学路に架かるたった1本の橋が流されてしまう。岬は丸太橋のように川の両岸に架かった電柱をつたって救助を求めに行ったが、学校に至る坂道の途中で、同級生の岩倉智生の他殺体を発見する。
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【読書】中山七里『おやすみラフマニノフ』

城戸晶が通う音楽大学の楽器保管室から、ストラディバリウスの手による時価2億円のチェロが盗まれた。楽器保管室は温度、湿度を管理するために窓が無く、入り口にはカードリーダーと警備員、監視カメラが。そして、秋の定期演奏会では晶らのオケと、学長の柘植彰良のピアノによる、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」を演奏することに。晶は次々に立ちはだかる困難を乗り切り、舞台を目指す。
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【読書】中山七里『いつまでもショパン』

5年に1度開催されるショパンコンクールに、岬洋介が81名のコンテスタントの中の1人として参加した。予備予選を勝ち抜いたコンテスタントは1~3次予選と本戦に挑むことになるが、1次予選の最終日を前にして、予選会場の控え室で殺人事件が発生する。被害者は心臓に銃弾を撃ち込まれたあと、手の10本の指を切り取られ、持ち去られていた。警察は、〈ピアニスト〉と呼ばれる国際的なテロリストの犯行として捜査をはじめる。さらに、会場周辺では爆弾によるテロが発生する。
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【読書】中山七里『さよならドビュッシー』

高校の音楽科に入学が決まっていた香月遥は、家族が留守の日に、従弟の片桐ルシアとともに祖父が暮らす別棟に宿泊した。しかし、深夜に出火。祖父とルシアは焼死し、遥も重度の火傷を負ってしまった。全身に皮膚移植を施した遥はなんとか松葉杖を使って歩けるまでに回復し、高校への通学も開始する。