コンクール

├ 愛野史香

【読書】愛野史香『天使と歌う』

プロ奏者になる夢なんて、とっくに忘れたはずだった。高校生の雨宮大夢は、隣の家に住む世界的なチェロ奏者ルカ・デリッチからチェロの手ほどきを受けていたが、家に楽器を買うような金はなく、高校卒業後は介護の専門学校を志していた。しかし、デリッチが母国クロアチアでチェロの国際コンクールを新設したことで、大夢の人生も大きく変化する。