〈週刊文春〉2015年ミステリーベスト10第1位

└ 米澤穂信

【読書】米澤穂信『王とサーカス』

新聞社を辞めてフリーのジャーナリストに転身した太刀洗万智は、海外旅行特集の事前取材のため、ネパールへ向かう。現地で知り合った少年・サガルに案内されて、首都カトマンズの街を取材していたところ、国王崩御の知らせが入る。国王は宮中晩餐会で皇太子によって暗殺され、王家の死者の数は6名とも8名とも12名とも言われるなど、混乱を極める。さらに、この事件を取材するために万智が接触した軍の准尉・ラジェスワルが殺害されてしまう。