├ 石持浅海 【読書】石持浅海『君が護りたい人は』
「奥津さんと結婚することは、歩夏ちゃんにとって人生をあきらめたと同じ意味だと思います。歩夏ちゃんから奥津さんを引き離さなければ」トレッキング仲間の歩夏の両親が富士登山の最中に亡くなったのは、歩夏が中学2年生の時だった。以来、歩夏の両親に富士登山を勧めた奥津は歩夏の未成年後見人として、大学を卒業するまで支援し続けた。その関係が愛情に発展し、20歳違いの新郎新婦が誕生することになったが、歩夏と同年齢の三原は納得できずにいた。
