├ 内田康夫

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【読書】内田康夫『「紅藍の女」殺人事件』

将来を嘱望される新進ピアニスト・三郷夕鶴は、父・伴太郎の誕生会の日に怪しげな男性から父宛のメモを預かる。そのメモには「はないちもんめ」とだけ書かれていたが、それを見た伴太郎は一瞬眉をひそめた。翌日、伴太郎の親友・甲戸天洞が骨董店の社長室で服毒死しているのが見つかり、甲戸の卓上からは「ふるさともとめて」と書かれたメモが見つかる。札幌公演の帰りに河北町の紅花資料館を訪れた夕鶴は祖父の元で働いていたという横堀という男性に呼び止められ、危険が迫っていることを伝えられる。
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【読書】内田康夫『平城山を越えた女』

大手出版社に勤める阿部美果が大覚寺で写経をしている途中、娘を探しているという男性・野平隆夫が現れた。成り行きで野平の手伝いをすることになった美果だったが、野平は娘・繁子の消息が途絶えたホテルで呆気なく消息を辿ることを諦めてしまう。そんな矢先、ホトケ谷と呼ばれる谷で女性の腐乱死体が見つかる。行方不明になった野平の娘・繁子ではないかと考えた美果は野平に連絡するが、電話に出たのは大覚寺に現れた野平とは別人だった。
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【読書】内田康夫『歌枕殺人事件』

朝倉理絵の父・義昭は、「白浪、松山を越ゆ」と書き残し、三年前に末の松山の松の木の根元で毒殺された。浅見家の新春恒例のカルタ会で意気投合した浅見と理絵は「白浪、松山を越ゆ」場所を求めて宮城県へと向かいますが、そこでは十二年前にも歌枕を訪ねる旅をしていた女性・野森恒子が殺害されていた。
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【読書】内田康夫『御堂筋殺人事件』

御堂筋でのパレードを取材しに来ていた浅見は、繊維メーカー・コスモレイヨンが出展するパレード中のトラックから、コスモレイヨンが開発した新素材・フリージアスロンを纏ったミス・コスモの梅本観華子が転落して死亡するのを目の当たりにする。その後、観華子の体内からは毒物が発見され、他殺として捜査が始まる。事件の翌朝、御堂筋沿いにある南御堂でコスモレイヨンのライバル会社・南堺化学の社員・津野亮二が殺害されているのが見つかる。さらには、フリージアスロンは自分の発明だと主張する南堺化学の元社員・本吉清治が現れて……
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【読書】内田康夫『琵琶湖周航殺人歌』

市民団体「琵琶湖の水を守る会」のリーダー格の一人・広岡友雄が自宅で服毒死を遂げた。所轄の横沢部長刑事は、妻・順子が広岡の友人・相川勇志と共謀して犯行に及んだとみて捜査に乗り出す。一方、横沢に目をつけられた相川は、自分と順子の身の潔白を証明して欲しいと浅見に依頼する。また、一人旅を楽しんでいた森史絵は、琵琶湖畔のホテルで夜中に下階で歌われる寂しげな歌を聴くが、二日後、その歌声の主・加賀義雄が堅田の浮御堂で死体になって発見される。観光船の中で知り合いになった浅見と史絵は、琵琶湖を舞台にした殺人劇に挑む。
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【読書】内田康夫『神戸殺人事件』

浅見は源平、一の谷の戦いの取材で神戸を訪れる。その夜、取材相手の松村と神戸の街を歩いていたところ、女性が助けを求めてくる。浅見の機転でその場を乗りきったのだが、女性は「赤い寺 白い犬」と書かれた謎の紙を残して立ち去ってしまう。しかも、次の朝、松村の死体が神戸の沖合で発見される。一方、三木市にある呑吐ダムでは、芦屋にある小野田家へ商談で来ていた画廊の社員が殺害されているのが発見され、相棒の社員も布引の滝で死体が発見される。
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【読書】内田康夫『菊池伝説殺人事件』

浅見は雑誌『旅と歴史』編集長の藤田から「清少納言と西郷隆盛と菊池寛が親戚だった」というネタでルポを書くように言われ、熊本を目指す。しかし、新幹線で隣の席になった女性・菊池由紀がいきなり涙をこぼし始めた。偶然が続き、熊本までの電車でも隣の席になった二人だが、熊本駅で浅見は突然刑事に呼び止められる。なんと、由紀の恋人・辻綾一が由紀の父を殺害した容疑者だというのだ。
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【読書】内田康夫『琥珀の道殺人事件』

浅見は戸塚警察署の橋本警部の訪問を受ける。通り魔殺人事件として捜査中の事件が、怨恨によるものだというのだ。しかも、その理由は被害者の表情にあるという。しばらくすると、八年前に通り魔殺人の被害者が撮った記念写真に共に写っていた男性が三陸海岸の崖から転落死を遂げる。橋本警部からの依頼を受けた浅見は岩手へとソアラを走らせる。
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【読書】内田康夫『日蓮伝説殺人事件』

山梨のジュエリーブランド『ユーキ』の宝石鑑定士伊藤木綿子は『ユーキ』の専属デザイナー白木美奈子から相談を受ける。美奈子がデザインした宝飾品に粗悪な宝石が紛れ込んでいたらしい。数日後、美奈子が死体となって発見される。一方、日蓮聖人のルポの依頼を受けた浅見光彦は日蓮宗総本山のある身延山へ向かう途中で木綿子と知り合う。美奈子が殺害されたのと時を同じくして、木綿子の恋人塩野満も失踪してしまう。塩野が残したメッセージをもとに熊野神社へ行くと、「日蓮の生まれ給いしこの御堂」という落書きが…この落書きにはどのような意味があるのか? 浅見と木綿子が怪事件に挑む。
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【読書】内田康夫『讃岐路殺人事件』

友人たちと一緒に四国の霊場巡りをしていた浅見の母・雪江が、車にはねられて記憶を失った。幸い雪江の記憶はほどなく戻るが、「瀬戸大橋自殺者第一号?」というニュースを見て雪江が声を上げる。自殺したとされる久保彩奈が、雪江の事故の相手だと言うのだ。彩奈が自殺ではないと判断した浅見は捜査を開始するが、彩奈の兄・正弘が「ウラシマ・タロウノ・ホコ……」と言い残して殺害される。
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【読書】内田康夫『金沢殺人事件』

浅見の自宅の近所にある平塚神社の境内で、男性が「オ・ン・ナ・ニ……ウ・シ・ク……」と言い残して死んだ。その場に居合わせた北原千賀は、実家のある金沢で「美術の小径」の階段から突き落とされて死亡する。
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【読書】内田康夫『横浜殺人事件』

東京湾からはるかに房総半島の山々を望むことができる金沢山の頂上で、浜路恵一の遺体が発見された。さらに、横浜でロケを行っていた女性レポーター・山名めぐみが殺害される。童謡「赤い靴」と「青い眼をした人形」に纏わる事件に浅見が挑む。
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【読書】内田康夫『隅田川殺人事件』

結婚式場に向かう花嫁・津田隆子が、隅田川を往く水上バスから消えた。その披露宴には浅見の母・雪江が新郎・池沢の友人として招かれていた。十日後、築地の掘割で女性の全裸遺体が見つかる。見つかった女性は隆子ではなかったが、池沢の遠縁にあたる人物だった。
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【読書】内田康夫『城崎殺人事件』

浅見は母・雪江のお供で城崎を訪れるが、旅行の途中、廃墟となったビルでの自殺事件に遭遇する。そこは、過去に金の先物取引で何千億円もの詐欺被害を出した保全投資協会がかつて入っていたビルで、自殺者はこの1年で3人目になるらしい。浅見が借りたレンタカーのブレーキが効かなくなったりと、浅見の周りにも不審な影が見え隠れする。
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【読書】内田康夫『隠岐伝説殺人事件』

浅見は後鳥羽上皇遺跡発掘調査団の記録係として隠岐を訪ねる。すると、親睦パーティーに乱入し、上皇の祟りがあると騒いでいた老人が溺死体で発見される。さらに、発掘現場では考古学者の佐田の変死体が見つかる。いずれも、笑いながら死んでいったという不審な死に方であった。
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【読書】内田康夫『江田島殺人事件』

江田島の古鷹山系で火事が発生。焼け跡から腹に短刀を突き刺した男性の遺体が見つかった。十年後、自衛隊の施設、教育参考館から東郷元帥の佩剣が盗まれるという事件が発生し、浅見が調査に乗り出す。奇しくもその日、またしても短刀を胸に突き刺した男性の遺体が見つかる。
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【読書】内田康夫『志摩半島殺人事件』

志摩で運行されているフェリーが、真珠の養殖筏に死体が引っかかっているのを発見した。死んでいたのは暴力団から作家へと転身した袴田啓二郎だった。同じ日、浅見は海女の取材のために志摩を訪れ、海女の訓練を受けている美少女・岩崎夏海を取材する。浅見が書いた記事が掲載された一週間後、夏海を取材した記者・野村恒雄の死体がパールロードの崖下で発見される。
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【読書】内田康夫『鞆の浦殺人事件』

趣味の囲碁に興じすぎた推理小説家の内田は東京のホテルでカンヅメにされてしまう。しかし、ホテル内の囲碁サロンでまた囲碁を打っていた内田は間宮弘毅という老人と知り合う。しかし翌日、間宮が行方不明になったとして内田は刑事たちの訪問を受ける。ところが、浅見と赤坂署の堀越が間宮の部屋を訪ねてみると、間宮は在室しており、前日内田が会った男性とは別人であった。数日後、内田に対して間宮と名乗った老人が広島で死亡しているのが発見される。
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【読書】内田康夫『天河伝説殺人事件』

新宿の高層ビルの前で突然男性が胸を押さえて倒れた。男性の手からは五十鈴がこぼれ落ち、男性は絶命した。殺害された川島孝司の娘・智春は、偶然新幹線の斜め隣に座った男性から、五十鈴が吉野にある天河神社の御神体で、手に持っている物はそのレプリカであることを知らされる。一方、能の水上(すいじょう)流の舞台では、次期宗家と目されていた水上(みずかみ)和鷹が謎の死を遂げた。さらに和鷹の祖父で水上流宗家の和憲も吉野の山中で変死体で見つかる。
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【読書】内田康夫『日光殺人事件』

日光の華厳の滝で自殺者が出た。レスキュー隊員が遺体の回収作業のために下りると、自殺者の近くに白骨化した遺体を見つけた。遺体が指にはめていた指輪から、遺体は智秋家の次男・次郎であることがわかり、関係者が騒然となる。一方、浅見は天海僧正が明智光秀だったという俗説についての取材で日光を訪れていた。さらに、智秋次郎の葬儀に参列した短歌仲間の山田俊治が殺害される。
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【読書】内田康夫『恐山殺人事件』

音楽教室で講師を務める杉山博之がトリカブトの毒で殺害された。三日後、杉山が勤めていた音楽教室のオーナー高川伸男までもが何者かに毒殺される。さらに、浅見が杉山の祖母・サキを青森に訪ねた日の夜、サキが谷底に転落死しているのが発見される。
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【読書】内田康夫『軽井沢殺人事件』

東京都南青山の路地でパトカーの前に飛び出した男性が死亡します。男性は死ぬ間際に「ホトケのオデコ」という謎のメッセージと名刺をを残して絶命した。一方、軽井沢では、公安部員が軽井沢大橋から遺棄されるという事件が発生しており、警察庁刑事局長の兄から“特命”を受けた浅見光彦は軽井沢へと飛ぶ。
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【読書】内田康夫『佐用姫伝説殺人事件』

浅見が母・雪江の名代で訪れた陶芸家・佐橋登陽の個展会場で出会った評論家・景山秀太郎が殺害されました。死体の上にはなぜか黄色い砂が撒かれ、ホテルの室内には「佐用姫の」と書かれた痕跡のあるメモが残されていました。事件の真相を求めて有田を訪れた浅見ですが、佐賀ではその日の朝に唐津の陶芸家の死体が発見されていました。
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【読書】内田康夫『竹人形殺人事件』

浅見の兄・陽一郎のもとに越前大観音の建設を巡る不正を揉み消すようにと陳情が行われた。しかも、揉み消さなければ亡き父が関係する女性に渡したという越前竹人形を母・雪江のもとに持ち込むと脅しをかけてきた。浅見は陽一郎から依頼され、父が渡したとされる竹人形の由来を調査しに福井へと向かうが、浅見が訪問した竹細工師が殺害される。